◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #12(2005/2/24) ◆◇◆◇
2005/1/27 創刊
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□■ トピックス □■
1、チャンピオンズリーグ 第一戦結果詳報
マンチェスター・ユナイテッド(ENG)vs ミラン(ITA)
バルセロナ(ESP)vs チェルシー(ENG)
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| 1、チャンピオンズリーグ 第一戦結果詳報 |
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マンチェスター・ユナイテッド(ENG)vs ミラン(ITA)
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○得点
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| 81分 クレスポ(ミラン)
○交代
63分 C・ロナウド→V・ニステルローイ(マンチェスターU)
80分 ギャリー・ネビル→シルベストル(マンチェスターU)
80分 フォーチュン→サア(マンチェスターU)
84分 ピルロ→アンブロジーニ(ミラン)
87分 カフー→コスタクルタ(ミラン)
90分 カカ→セルジーニョ(ミラン)
〈試合概要〉
前半8分、セードルフのフリーキックがバーをたたく
開始早々、ファウルで得たミラン左サイドからのフリーキック。ル
イ・コスタ、ピルロと並ぶ中蹴ったのはセードルフ。矢のようなボ
ールはバーを叩く。キーパーは反応できなかった。
前半37分、フォーチュン絶好のチャンスを外す
攻め込まれていたマンU、カウンターからロナウドが抜け出し得意
のドリブルで中央突破。駆け上がってきたフォーチュンに最高のラ
ストパスを送るも、雪がちらつくピッチコンディションのせいかほ
んの少し足を滑らせたシュートはゴールポストを掠めるように右に
外れる。ため息に包まれたオールド・トラッフォードだった。
======前半終了======
得点:0-0
お互いに決定的なチャンスは一度ずつといったところ。しかし、ボ
ールの支配、サイド攻撃の主導権の奪い合い、そして個人技の応酬
など、あっという間の45分だった。これほど緊張感溢れる試合は
中々見られるものではない。特にマンチェスターのフォーチュン、
ミランのカフーの動きが際立っていた。後半に期待が高まる。
後半23分、C・ロナウド→V・ニステルローイ
怪我から復帰したばかりでスタメンからは外れていたエース、ニス
テルローイが投入される。不満そうな表情のロナウド。満場の観客
は歓喜をもって彼をピッチに迎え入れる。
後半35分、クレスポ決定的なシュートを外す
カカが一人で持ち込んで突破、絶妙のスルーパスを送りクレスポも
巧みな切り返しを見せたが、シュートはゴール左に。がっくりと
ピッチに膝を突くクレスポ。
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後半33分、ミラン先制点
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試合も中盤、そろそろ勝負を決めたいファーガソン監督に対し選手
の交代にも中々踏み切れないアンチェロッティ。
そんな折、カカ、ルイ・コスタらの見事なパスワークから今日非常
に切れていたセードルフが強烈なミドルを放つ。たまらずハンブル
したGKキャロル。つめていたクレスポの「らしい」ゴールでミラ
ンが遂に先制点を挙げる。
後半35分 マンU シルベストル、サア投入
マンチェスター、攻撃力のある選手を投入し、何が何でも一点をも
ぎ取りにくる。
後半残り時間 マンU猛攻、ミラン凌ぐ
ホームで負けられないマンUは、守備を省みない猛攻でミランを攻
め立てる。それを元々のポゼッションで上回るミランがいなすとい
う展開が続く。息の詰まる攻防。
それと同時に、これまで一人も選手交替をしなかったミランが、ア
ンブロジーニ、コスタクルタ、セルジーニョなどを続々と投入。明
らかに守備固めを意識している起用だったと同時に、全選手に気を
配る指揮官の思惑も垣間見えた。
======試合終了======
得点:0-1
○総評
マンチェスター・Uとしては、ホームで手痛い黒星。しかし、この試
合でも決してチャンスがなかったわけではない。次のアウェイでは持
ち前の攻撃力が爆発する事を期待したい。
一方のミランは、正に横綱相撲と言ったところ。マンUのロナウド、
ルーニー、ギグスを完全に押さえ込んだディフェンス陣の集中力の高
さには昨日のバイエルンと同じ脅威を感じさせた。
特筆すべきは、オフサイドの少なさ。両チームともわずか一度のみで、
いかにロングボールに頼らない細かいパス回しが多かったかというこ
とを物語っている。
全体として、恐らく目が肥えている人ほど感動せずにはいられない素
晴らしい試合だった。これこそ世界最高レベルのサッカーなのだとた
め息が出てしまった。
○第二戦へ向けて
一点差であったことはマンUにとってせめてもの救いか。今日のミラ
ンのディフェンスは確かに強固なものがあったが、ニステルローイが
復調すれば・・・という可能性はかなり感じさせた。
一方のミランとしては、今日のようなサッカーが出来れば大丈夫だと
いう確信が出来た事は確か。シェフチェンコの復帰が試合に大きく関
わってくる事は間違いない。
バルセロナ(ESP)vs チェルシー(ENG)
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得点者
| 37分 オウンゴール
67分 マキシ・ロペス |
73分 エトー |
|
○交代
57分 アルベルティーニ→イニエスタ (バルセロナ)
64分 ジュリ→マキシ・ロペス(バルセロナ)
70分 ジョー・コール→ジョンソン(チェルシー)
76分 ダフ→グジョンセン(チェルシー)
85分 ベレッチ→ジェラール(バルセロナ)
91分 ティアゴ→スメルチン(チェルシー)
○退場
57分 ドログバ(チェルシー)
〈試合概要〉
前半10分位まで バルセロナショータイム
試合開始からバルセロナのショーが始まった。ロナウジーニョの
ノールックパス、エトーの突破、デコやシャビの中盤の底からのゲ
ームコントロール。ピッチ上を自由に動き回るイレブンにカンプ・
ノウは沸き立ち、楽勝ムードさえ感じさせた。
前半35分位まで
バルセロナの猛攻を何とか凌ぎ続けたチェルシー。隙を見てカウン
ターを仕掛けるなど、今シーズンの強さを垣間見せ始めた。
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前半37分、ベレッチまさかのオウンゴール
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ロッベンがいない攻撃陣を支えるため一人奮闘していたダフ。右サ
イドを駆け上がってバルサの守備陣を切り裂く。左足のアウトで送
られた決定的なラストパスは、それをクリアしようと全速で戻って
きたベレッチに当たりオウンゴール。確かにベレッチがいなくとも
チェルシーの選手が詰めてはいたが、何とかゴール外にクリアでき
たのではないか?とも思えるボールだった。とにかく、ベレッチ自
身が最も悔しい瞬間だっただろう。
======前半終了======
得点:0-1
バルサ圧倒的有利の状況にカウンター主体で攻めていたチェルシー。
しかし何だかんだで一点をもぎとってしまうところに底知れぬ恐ろ
しさを感じた。
首を傾げてロッカールームに下がるベレッチの表情が印象的だった。
後半11分 ドログバ退場
ゴール前の混戦でドログバとバルデスが接触。ドログバからすれば
シュートチャンスに突っ込んでいったのだが、審判の目にはファウ
ルに見えたようでこの日二枚目のイエローカードで退場。ドログバ
は明らかに衝突する寸前に振り上げた足を下げたのだが、抗議も空
しくチェルシーは敢えなく10人に。そしてくしくもこの退場が勝
負の明暗を分けることになる。
去り際に抱き合った二人の姿が印象的だった。
後半12分、19分 バルサ イニエスタ、マキシ・ロペスを次々に投入
ホームで負けるわけにはいかないバルサは、攻撃的な選手を次々に
投入。この冬の移籍市場で獲得した期待の新星、マキシ・ロペスが
CL初お目見えとなった。
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後半23分 バルサ同点に追いつく
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ロナウジーニョ、エトーと見事に繋げたボールを最後は入ったばか
りのマキシ・ロペスが体の動きだけで相手ディフェンダーをかわし
シュート。交代選手の、しかも期待の選手のいきなりの活躍にカン
プ・ノウは興奮の渦に包まれた。
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後半28分 バルサ逆転
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先程の同点ゴール以降も怒涛の攻撃を続けるバルサ。相手のミスか
ら奪ったボールを繋げ、またしてもマキシ・ロペスが渾身の力で
シュート。ボールの軌道は明らかに枠外だが、そのシュートをまる
でパスであるかのように反応したエトーがゴールを奪う。
相当強いシュートを、相当な足の速さのエトーが合わせたこのシュ
ートは、スローで見ても何がどうなったのか、どちらの足のどこで
蹴ったのか分からないほどだった。とても人間業とは思えない。
間違いなく、このシュートは今大会ナンバーワンだろう。
後半31分 ダフ→グジョンセン
逆転されドログバを欠いたチェルシーは、トップのグジョンセンを
投入。カウンターでの一点を狙いにくる。
後半残り時間 バルサ猛攻
最後の15分ほどは再びバルサのショーが始まった。ロナウジーニョ、
エトー、デコ、マキシ・ロペスらがGKツェフにシュートの雨あられ
を浴びせる。
何とか耐えしのぐチェルシー。
======試合終了======
得点:2-1
○総評
攻めているのに点が取れない、バルセロニスタにとっては歯がゆい前半
だったに違いない。おまけにオウンゴールでビハインドになってしまっ
た。今年のチェルシーの恐ろしさを本当に感じさせられた。
後半も互角に試合を進めていたチェルシーだったが、ドログバの思わぬ
退場によって10人になってしまう。そして、10人で戦えるほど今の
バルセロナは甘いものではなかった。やはりあれで退場というのはどう
見ても厳しかったのではないだろうか。
その後、バルセロナの猛攻に耐えきれなかったチェルシーは遂に逆転を
許してしまう。むしろ、よく2点に抑えたと言った方がいいかもしれな
い。それほどバルサの攻撃は凄まじかった。
○二戦目に向けて
予想通りの激しい、スペクタクル溢れる試合を展開してくれた両チーム。
スコアも2:1と二戦目へ向けてまだまだ分からない状態だ。
チェルシーとしてはホームで今日のお返しと言わんばかりの美しいサッ
カーを見せてもらいたいところ。
しかし気がかりなのは、ただでさえロッベンを欠いているというのにこ
れでドログバも出場停止となる。グジョンセンの先発が濃厚だが、攻撃
陣をこれほどまで欠くとなれば頭の痛いところだ。
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その他の二試合に関しては次号に記載します。
よろしくお願い致します。
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