◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #18(2005/3/9) ◆◇◆◇
2005/1/27 創刊
――――――――――――――――――――――――――――――――
□■ トピックス □■
1、チャンピオンズリーグ 第一戦結果詳報
ミラン(ITA)vs マンチェスター・ユナイテッド(ENG)
□■□■□■□■□■□
――――――――――――――――――――――――――――――――
_______________________
| 1、チャンピオンズリーグ 第一戦結果詳報 |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミラン(ITA)vs マンチェスター・ユナイテッド(ENG)
___■■___________■■■■___
____■___________■__■___
____■___■■■■■___■__■___
____■___________■__■___
___■■■__________■■■■___
○得点
61分 クレスポ |
|
○交代
56分 ギグス→フォーチュン(マンチェスターU)
78分 クレスポ→アンブロジーニ(ミラン)
84分 ブラウン→アラン・スミス(マンチェスターU)
84分 ルイ・コスタ→ドラソー(ミラン)
88分 ガットゥーゾ→コスタクルタ(ミラン)
〈試合概要〉
ミラン カカとルイ・コスタを併用。ニステルローイが先発に
ミランは第一戦と同様、1トップにルイ・コスタとカカを併用する
スタイルを採用。一方、マンUは初戦で途中出場だったニステルロ
ーイが先発で登場した。
試合序盤 ミランペースで展開
全体的に引き気味に守り、圧倒的なポゼッションでいかにもイタリ
アのチームらしくゲームを支配するミラン。マンUは攻撃の糸口を
中々見出せない。
28分 ギグスのシュートがポストに
スルーパスから抜け出したギグスが得意の左足で的確なシュート。
キーパーのジーダも反応できなかったが、ボールは惜しくもポスト
を叩く。これがお互いにとって今日初めての決定的なチャンスで
あった。
36分 カカのシュートがクロスバー直撃
大きなピンチを切り抜けたミランにチャンス。ディフェンスがもた
ついている間にゴール前でボールを奪い、鋭い振り抜きからカカの
シュート。ボールはクロスバーに弾かれた。
======前半終了======
得点:0-0
胃の痛むような神経戦が続いたという印象。アドバンテージを持ち、
引き分けでもいいミランは終始落ち着いており、特に試合序盤はほぼ
ボールを支配していた。
しかし、マンUも時にスピードに乗った鋭いカウンターでミランディ
フェンスを脅かす。第一戦ほどの緊迫した展開は見られなかったもの
の、まだまだ先が読めない。後半に期待。
56分 クレスポヘディングシュート
クロスボールからフリーになったクレスポが得意のヘディングシュ
ート。ボールはバーを越えるが、後半初めてのチャンスとなる。
56分 ギグス→フォーチュン
数分前にガットゥーゾの肘があたり鼻血を出していたギグスが、そ
のまま戻らずにフォーチュンと交代。大きな怪我ではなさそうに見
えただけに、気になるところではある。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
61分 ミラン先制点
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
後半も半ば、遂に先制点が生まれる。
直前に惜しいシュートを外していたクレスポが、ギグスが抜けた後
完全にフリーで仕事をしているカフーの絶妙なクロスから素晴らし
いヘディングシュート。ボールは美しい弧を描きゴールに吸い込ま
れた。これでミランが圧倒的に優位に立つ。
70分 V・ニステルローイ 決定的なチャンスを外す
途中から入ったフォーチュンの機転の利いたプレイで、ゴール前完
全にフリーになったニステルローイ。しかしいつもの彼からは信じ
られないようなミスでゴール枠を外す。確かにガットゥーゾが止め
に入ってはいたものの、マンUに嫌なムードが流れ始める。
78分 クレスポ→アンブロジーニ
1トップを交代して守備的な選手を投入。第一戦と同様完全に守備
固めに入るミラン。
84分 ガットゥーゾ ドリブルで三人抜き
純粋なフォワードがいなくなったミランは、MFの選手が攻撃に絡
む。そんな中、ぎこちないドリブルでするすると上がったガットゥ
ーゾがカカとのワンツーでシュートまでいく。普段中々見られない
シーンにサン・シーロは沸いた。
84分 ブラウン→アラン・スミス
ルイ・コスタ→ドラソー
88分 ガットゥーゾ→コスタクルタ
試合終盤 攻めるマンU 守るミラン
後がないマンUは必然的に前掛かりに。それを凌ぐミラン。ただ、
必死に守るというより冷静にあしらっているような守備が印象的。
======試合終了======
得点: 1−0
2試合合計:2−0
勝ち抜け: ミラン
○この試合の総評
ホームで一点ビハインドの状況で戻ってきたマンUにとって、この
試合は攻めることが絶対条件であった。しかし、ミランの強固で老
獪なディフェンスに阻まれ、「赤い悪魔」の強力な攻撃陣はサン・
シーロで何もさせてもらえなかった。それは、アウェイでありなが
らボールポゼッションで上回った事からも言う事が出来る。マンU
はボールを「支配」していたのではなく、「持たされていた」のだ。
悔やまれるのは、途中で交代したギグス。この試合、マンUでは最
も機能していたように見える選手だっただけに、あの場面での交代
は非常に痛かった。彼が抜けた後、ミランの同サイドのカフーは完
全に自由になり、の決勝点の足掛かりともなるクロスボールを入れ
る事ともなった。
一方のミランはまたしてもクレスポがチャンスを確実にものにし、
恐らく彼のキャリアでも記憶に残るであろう鮮やかなヘディング
シュートを沈めた。
実力は本当に拮抗していたように思えたが、これまで欧州で華やか
な実績を残してきた両チームに、まるで随分な経験の差があるかの
ように見えた試合であった。それほどまでにミランは落ち着いてい
た。
○二試合を終えて
決して両チームに実力の差がある訳でないことは、二試合の得点を
見ても分かる。
ミランは持ち前の固いディフェンスを武器に、カカ、ルイ・コスタ、
ピルロというボールを持てる中盤の選手と、カフー、クレスポで攻
撃を展開していた。特にルイ・コスタは確実に攻撃のアクセントと
して機能しており、カフーは二試合を通じてMVPとも言える驚異
的な上下運動を繰り返していた。
一方のマンUは、ギグスが時折左サイドで決定的な仕事をするもの
のルーニー、C・ロナウドの不調もあり、シュートまで至る事が出
来なかった。そしてミランのピルロと同じような、もしくはそれ以
上の働きを期待されたスコールズも、ディフェンスに終始し攻撃に
絡む事が出来なかった。彼特有の強烈なミドルシュートは結局今回
は一度も見られなかった。
そして、これもまた対照的だったのはV・ニステルローイとシェフ
チェンコという両エースの欠場に関してである。
前者は第一戦で途中出場し二戦目には先発フル出場だったが、怪我
のせいか普段の彼のパフォーマンスとは程遠いものであった。
後者は結局両試合とも欠場し、ミランは普段行わない1トップを採
用したが、クレスポの活躍以前にスタイルとして見事に機能してお
り、戦術の柔軟さと選手層の厚さを見せつけた。
勝負は時の運とも言うが、この試合に関しても正にそう。各選手の
本当に微妙なコンディションの違いが明暗を分けた。
二試合とも実にレベルの高い好試合だった。
-------------------------------------------------------
チェルシー(ENG)vs バルセロナ(ESP)
リヨン(FRA)vs ブレーメン(GER)
の詳細は、次号以降に掲載いたします。
よろしくお願いいたします。
======================================================================
内容に関して、毎回慎重な検討を行っておりますが
その真偽に関しては免責でお願いいたします。申し訳ございません。
本文の無断転載は禁止でお願いします。
ホームページアドレス(変わりました)
http://eurofootball.nobody.jp
ご意見、ご要望、ご指摘、お怒り等はこちらまで。
craziest2004jp@yahoo.co.jp
メルマガの購読・停止はこちらにお願いいたします。
http://www.mag2.com/m/0000147736.htm
http://www.melma.com/mag/54/m00131654/
Copyright (C) 2005 EURO FOOTBALL. All Rights Reserved.
|