◆◇◆◇  ＥＵＲＯ　ＦＯＯＴＢＡＬＬ ＃２０(2005/3/10)  ◆◇◆◇
					2005/1/27 創刊
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□■　トピックス　□■

１、チャンピオンズリーグ　第一戦結果詳報
ユベントス（ITA）vs　レアル・マドリー（ESP）

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| １、チャンピオンズリーグ　第一戦結果詳報 　| 
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ユベントス（ITA）vs　レアル・マドリー（ESP）


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延長
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○得点
７６分　トレゼゲ　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　｜

延長
２６分　サラジェタ　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　｜


○交代
５６分　デル・ピエロ→トレゼゲ（ユベントス）
７３分　ジダン→グティ（レアル・マドリー）
６８分　ペッソット→タッキナルディ（ユベントス）
７７分　ベッカム→ソラリ（レアル・マドリー）
延長４分　ラウール→オーウェン（レアル・マドリー）
延長２９分　サラジェタ→オリベイラ（ユベントス）

○退場
延長２３分　ロナウド　
　　　　　　タッキナルディ


〈試合概要〉
６分　イブラヒモビッチのシュートはＧＫのファインセーブ
　サラジェタのグラウンダーのクロスからイブラヒモビッチが
　強烈なシュート。しかしカシージャスの素早い反応に弾かれ
　る。

４０分　ロナウド　ドリブルからのシュートを放つも枠を外す
　中盤から駆け上がってきたロナウド。ラウールのディフェン
　スを引き連れる動きもあってゴールエリア近くまで独走。中
　央でシュートを放つも枠を外れる。
　しかしようやくマドリーもペースを掴み始める。


======前半終了======
得点：０−０
お伝えする内容が少ないようで恐縮だが、確かにこの前半はあ
まり見せ場がなかった。決定的といえるようなチャンスは一度
もなかったと言っていいのではないだろうか。
しかし、だからと言って中身のない試合だったわけではなく、
あのマドリーがユベントスにも負けない集中したディフェンス
を見せるなど、息が詰まる展開が続いた。まるでイタリアクラ
ブ同士の試合のような「守り合い」の展開だった。
そんな中でもロナウドとカモラネージがきれていたのが印象的。


５０分　ロナウドのシュート　ブッフォンに阻まれる
　マドリー、カウンターからまたもロナウドがハーフライン手
　前から独走。コースを狙い、かつ強いシュートはブッフォン
　の体にあたりポストへ。ロナウドが決して調子を落としてい
　るわけでないことを証明していた。

５６分　デル・ピエロ→トレゼゲ
　ここでデル・ピエロがベンチに下がる。あからさまに不満そ
　うな表情のデル・ピエロ

６８分　ペッソット→タッキナルディ

７２分　トレゼゲ　惜しくもあわせられず
　ゴール前でくさびになったトレゼゲ。ゴール右にいたカモラ
　ネージに絶好のボールを落とす。
　カモラネージの放ったシュート性のボールはゴール前にいた
　トレゼゲに当たって枠外に外れてしまう。トレゼゲとしては
　手前で合わせようとしたか。

７３分　ジダン→グティ

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７５分　ユーベ　遂に遂に同点弾
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　右サイド、今日のユベントスの司令塔カモラネージのクロスボール
　にイブラヒモビッチが高さを活かした折り返し。トレゼゲがそれに
　合わせてオーバーヘッドを放つ。ユベントスは遂に同点に追いつく
　歓喜に包まれるユベントスイレブン。これが復活弾となったトレゼ
　ゲの瞳には光るものが。

７７分　ベッカム→ソラリ
　今日全くいいところなしのベッカムが交代。腰の怪我が影響したか。

８３分　ロベルト・カルロス　強烈なフリーキック
　ゴールやや遠目からのフリーキックを、ベッカムが退いたこともあ
　りロベカルが蹴る。弾丸ライナーで飛んだボールはＧＫの正面だっ
　たが、ブッフォンはたまらず弾くしかなかった。

８９分　イブラヒモビッチ　ゴール前フリーでふかす
　右サイドから崩したユベントス、トレゼゲの巧みなスルーでゴール
　正面フリーになったズラタンだったが、力んだかボールははるか上
　に飛んでしまった。


======前後半終了======
得点：　　　１−０
２試合合計：１−１



〈延長突入〉
ユベントスは結局１９本のシュートを放ち、終盤に起死回生の同点弾
をもぎ取る。
マドリーも結局得点を奪うことが出来ず、試合は今大会初の延長戦に。

延長４分　ラウール→オーウェン
　いつ出るのかいつ出るのかと期待をさせたオーウェンがここで登場。
　今日不調のラウール（彼に限ったことではないが）は不満顔。」

延長５分　サラジェタ　ボレーシュートを放つ
　フリーキックから、イブラヒモビッチの頭を警戒しているところに
　サラジェタのハーフボレー。カシージャスも反応できなかったが、
　ボールは僅かにゴール左に外れる。

======延長前半終了======

延長２３分　ロナウド　タッキナルディ　退場
　ゴール前の混戦でロナウドに絡みついたタッキナルディ。それに対
　し報復として足を蹴っ飛ばしたロナウド。
　ロナウドは一発退場。タッキナルディはこの日二枚目のイエローで
　共に退場となる

延長２４分　フィーゴ　フリーキック
　先ほどのファウルで得たフリーキック。ゴールやや左からのフリー
　キックはロベカルではなくフィーゴ。力はないが正確なフリーキッ
　クは堅実な軌道を描くもののわずかにゴール左に。ブッフォン一歩
　も動くことが出来なかった。

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延長２６分　ユーベ　逆転弾
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　右サイドのクロスボールに、クリアミスとなったボールがサラジェ
　タの前に。完全にフリーとなったところで思い切り右足を振りぬく。
　矢のようなボールはゴール左隅に吸い込まれた。
　これでＰＫ戦はなくなった。

延長２９分　サラジェタ→オリベイラ


======試合終了======
得点：　　　１−０
延長；　　　１−０
２試合合計：２−１



○総評
まさに死闘。消耗戦。その言葉がぴったりと来る試合だった。
事前の予想では「攻撃のマドリー」に「守備のユベントス」という構
図だったが、蓋を開けてみれば両者思わぬ堅実な戦いぶり。
確かにチャンスはそれなりにあったが、世界随一である両キーパーの
奮闘もあって、中々得点には至らない。

そんな試合で勝敗を分けたのは、選手の調子だったかもしれない。
マドリーはフィーゴ、ロナウドらが奮闘していたものの、ベッカムや
ジダン、ラウールはほとんどいいところなし。
それに、引き分けでも良かったマドリーとしては、完全にそれを狙っ
ていたのだろう。いつもの攻撃サッカーはなりを潜めてしまった。確
かにディフェンス陣の健闘はあくまで今後のマドリーにとって「やれ
ばできる」という期待を抱かせたが･･･
一方のユーベはとにかくカモラネージがきれまくり。ピッチを縦横無
尽に動き回り、攻撃にも守備にも積極的に絡んでいた。間違いなく、
この試合のＭＶＰだろう。
そして光ったのはカペッロの采配だ。後半早々、膠着しつつあった試
合でトレゼゲを投入。３トップの誰を変えるのかというところで、恐
らくほとんどの人が３番手であるサラジェタを予想していただろうが、
今日決して調子が悪かったわけでもないデル・ピエロを選択。しかし
結果的にはそのトレゼゲとサラジェタが決勝点をもぎ取った。
それに比べると、ソラリとオーウェンの投入は遅すぎたと言わざるを
得ない。
そしてまたも最少得点での勝利。策士カペッロ、恐るべし。


○今後の展開
ユベントスの強固なディフェンスは普通にやっていてはとても破れそ
うにない。個人的には、強烈な攻撃力でバルサを破ったチェルシーと
の試合が見たいと思う。
他のチームにとってはマドリーよりもあたりたくない相手が残った。


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