◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #23(2005/3/16) ◆◇◆◇
2005/1/27 創刊
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□■ トピックス □■
1、チャンピオンズリーグ 第二戦結果詳報
インテル(ITA) vs FCポルト(POR)
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| 1、チャンピオンズリーグ 第二戦結果詳報 |
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インテル(ITA)vs FCポルト(POR)
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○得点
6分 アドリアーノ |
63分 アドリアーノ |
| 69分 ジョルジ・コスタ
87分 アドリアーノ |
○交代
46分 クラウディオ→クアレスマ(ポルト)
66分 リカルド・コスタ→ポスティガ(ポルト)
75分 フリオ・クルス→マルティンス(インテル)
89分 ヴェロン→ファン・デル・メイデ(インテル)
〈試合概要〉
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6分 インテル アドリアーノが先制点
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ホームスタジアムに白いユニフォームで登場したインテル。
今シーズンの不調を払拭したいか、何かのゲン担ぎか。
そんな前半開始早々の6分、左サイドを持ち前のスピードと
強引なドリブルで駆け上がったアドリアーノ。力一杯打ち込
まれたシュートはディフェンダーに当たり、ちょうど良いル
ープを描きゴールイン。ポルトにとっては少々不運な失点と
なった。
25分 マッカーシーの強烈なフリーキック
これまでにも何度かゴール前でフリーキックを得ていたポル
ト。ゴール正面からマッカーシーが直接狙ったボールは、無
回転でぐらぐらと揺れるように変化する強烈なシュート。
しかし味方の選手に当たり枠を外れる。
===================== 前半終了 =======================
得点:1−0
アドリアーノとフリオ・クルスというFWを選択したマンチー
ニ。前半は特にアドリアーノの好調さが際立ち、ようやく復調
の兆しが見え始めた。
一方のポルトは、アウェイでありながら引いて守ることはせず、
むしろ相当高い位置でラインを保っていたのが印象的。それは
前半だけで6つのオフサイドを取ったことでも証明している。
しかし、明らかに慎重に行こうとしたのは確か。攻撃らしい攻
撃はほとんどなく、前半は0:0で折り返す作戦であったこと
が読み取れる。それだけにあの失点は痛かった。
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46分 クラウディオ→クアレスマ
前半序盤
後がないポルトは5バックで守りを固めつつも、前半とは違
う攻撃的な姿勢を見せる。
62分 クアレスマのシュート 惜しくも外れる
後半から投入されたクアレスマが右足のアウトサイドでシュ
ート回転をかける見事なシュートでゴールを狙うが、惜しく
も枠を外れる。
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63分 アドリアーノ 二点目
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ポルトの攻撃をしばらく凌いだ後、インテルの時間帯が訪れ
る。フリオ・クルスのスルーパスを見事なトラップで受けた
アドリアーノがそのまま左足のアウトで華麗なシュート。
苦しくなるポルト。
66分 リカルド・コスタ→ポスティガ
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69分 ジョルジ・コスタ 泥臭く押し込む
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クアレスマのコーナーキック。ボールはゴール前で何故かポ
ツンとフリーになっていたジョルジ・コスタの前に。トルド
跳ね返そうとするものの、ジョルジ・コスタに泥臭く押し込
まれる。静まり返るスタジアム。これでポルトはもう一点取
れれば勝ち抜けが決まる。インテルとしてはまたしても集中
力を欠いたディフェンス。憤慨するトルド。
71分 スタンコビッチのシュートは外れる
ヴェロンのスルーパスから最高のトラップを見せたスタンコ
ビッチだが、力んでしまいシュートは枠を外れた。
75分 フリオ・クルス→マルティンス
ここでコンディションが万全でなくスタメンを外れていたマ
ルティンスを投入。先ほどの一点からかこの時間帯でも守備
を固められないインテルの苦しさが垣間見える。
80分 サネッティ ゴール前完全にフリーに
ほぼ完璧にフラットなディフェンスラインを保ち、スピード
スター二人を何度もトラップにかけていたポルト。
パスがダメならドリブルだとでも言わんばかりに、サネッ
ティが最終ラインを突破するドリブル。最後はキーパーもか
わしたが、流し込んだシュートは最後の瞬間にディフェンダ
ーに掻き出される。
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87分 アドリアーノ ハットトリック
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ここまで何度もオフサイドにかかっていたアドリアーノ。し
かし遂に抜け出し、ゴール前圧倒的な個人技であっさりと一
点をもぎ取りハットトリック達成。正に完全に復調した証だ
ろう。
シュートの瞬間に足を引いてしまったコスティーニャは悔や
んでも悔やみきれないところだ。
89分 ヴェロン→ファン・デル・メイデ
===================== 試合終了 =======================
得点: 3−1
2試合合計:4−2
勝ち抜け: インテル
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○この試合の総評
この試合を、ハットトリックを決めた「アドリアーノに尽きる」
と言ってしまえばそれまでだ。ここ最近の彼は過密日程からか
不調に喘いでおり、復活の狼煙とも言える今日のハットトリッ
クはインテリスタにとっては待ちに待った朗報である。
しかしこの試合に関して言えば、より美しく組織的なサッカー
を展開していたのは間違いなくポルトの方であった。
ジョルジ・コスタを中心とした集中したディフェンスは、前後
半で6つずつ、計12個ものオフサイドを奪い完璧に近い統率
を見せていた。確かに攻撃は単調なカウンターしか狙えなかっ
たが、無念の三点目がなければ得点の可能性は充分にあった。
組織を貫いたサッカーが、ひとつの強力な個人の前に屈してし
まった。
ここでピッチを去ることとなったディフェンディングチャンピ
オン。しかし、主力がごっそりと抜け、去年には到底及ばない
と散々揶揄され続けたポルトのここまでの頑張りを素直に讃え
たい。
○今後の展望
確かに勝利は収めたものの、とても安泰とはいえないチーム状
態のインテル。それこそこれまでに敗退しているマドリーやア
ーセナルと当たっていたら…と思わせるような内容だった。
選手や監督も言うように、今シーズンのスクデットは難しく
なったチームにとって、CLは最後の望みだ。そういう意味で
はアドリアーノの復活は良い知らせに違いない。
今からディフェンスを立て直すというのは非常に難しい話。今
後も引き続きこの爆発的な攻撃力を前面に押し出すことで切り
抜けていくのが最善と思われる。
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