◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #24(2005/3/18) ◆◇◆◇
2005/1/27 創刊
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1、今週のニュース
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| 1、今週のニュース |
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金曜日は、その週にサッカー界に起こった気になるニュースを
お届けいたします。
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ガブリエル・バティストゥータ 遂に引退
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また一つの時代が終わった。サッカー界から巨星が消えた。
母国アルゼンチンで培った彼の実力は、イタリアで花開いた。リバー
・プレート、ボカ・ジュニアーズなどの華々しい経歴を経た彼は、
91年、財政難であのロベルト・バッジョを放出したフィオレンティー
ナにその救世主となるべくやって来た。そしてその期待に見事応え、
2シーズンで29ゴールという大活躍。同時期に絶頂期であったルイ・
コスタと共に、隆盛を極めた。
チームがセリエBに転落した時も、多くの人が移籍を予想したにも
関わらず彼はチームに残留。「ヴィオラ」サポーターからの信頼をよ
り厚いものとした。
すぐにAに戻った94-95シーズンには得点王を獲得。同じシーズン
に11試合連続ゴールというセリエA記録を打ち立てた。
そして2000年、9年間所属していたフィオレンティーナからローマ
へ移籍。トッティ、中田英寿らと共に念願のスクデットを獲得、自身
も20ゴールという活躍を見せた。
一方であのアルゼンチンの神様、マラドーナが去った代表を救った
のも彼であった。ワールドカップには94年から3大会連続で出場、98
年のフランス大会1次リーグの日本戦で決勝ゴールを奪った選手とし
て記憶に残っている方も多いだろう。
代表として78試合で56得点を挙げ、これは同国史上最多記録である。
ただ、犬猿の仲といわれたライバルのクレスポとの夢のツートップは
結局かなわなかった。
その後はインテルなどに移籍するも振るわず、03年にカタールのア
ル・アラビというチームに移籍。初年は25ゴールをあげるも今季は不
調に悩まされチームを解雇された。
ワールドカップでの優勝、そして念願といわれたプレミアでのプレ
イも最後までかなわず、彼はピッチを去る事となった。
ガブリエル・バティストゥータという選手の何が凄かったかは、そ
のプレイを見れば一目瞭然である。
細身であるにもかかわらず、しなやかな体からくる桁違いのパワー。
フリーキックの威力は現役選手のロベルト・カルロスと同レベルで
あったし、正確さはそれ以上のものがあった。
長身と強靭なバネを活かしたヘディングは、どんなに大きなディフェ
ンダーでも競り勝つことが出来なかった。
そして何よりも、彼は点を取った。とにかくとりまくった。カミソ
リのような切れ味とその凄まじいパワー。ストライカーという言葉が
彼以上に似合う選手はいなかった。
13日、母国アルゼンチンの新聞紙上で彼は「これは完全なる引退です。
サッカー人生の成功を助けてくれたすべての人に感謝したい」という
声明文を発表した。今後は、一番の思い出が詰まったクラブである
フィオレンティーナの役員となる事が目標だという。
幼い頃非常に頭がよく、サッカー選手と同時に医者を目指していたと
いう彼なら、きっとサッカー界を良くする頭脳になってくれるに違い
ない。
サッカーの歴史に残る選手がまた一人、現役を退いた。それは非常に
寂しい事に違いない。しかし、誰にでもいつかは来るもの。我々は彼
の今後の人生を応援していこう。
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バルセロナvsチェルシー戦の主審 引退へ 身の危険を感じ
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CL決勝トーナメント第一戦、バルセロナvsチェルシーを裁いたスウェ
ーデンの審判員、フリスク氏が自らと家族の身の危険を感じ、審判業
からの引退を発表した。
フリスク氏は、多くのヨーロッパの審判員の中でも名審判として評判
が高く、欧州サッカーファンなら何度も目にしていることだろう。彫
りの深いいかめしい顔が特徴で、選手に対して決して笑顔を見せない
クールなジャッジングで知られている方だ。
その原因は、バルセロナ対チェルシー戦でのモリーニョ監督の言動
にあったようだ。モリーニョは、ドログバの退場などその試合でのフ
リスク氏のジャッジ全てに異議を唱え、「ハーフタイム中にライカー
ルト(バルセロナ監督)と談合していた」とまで発言した。
それに過剰に反応したチェルシーサポーターがフリスク氏に脅迫状を
郵送し、それが直接の原因となったようだ。
この事実に対し、UEFA審判委員の長であるフォルカー・ロスは、
「われわれ審判の中で最も優れた人物がこのように消えてしまうこと
は、到底受け入れられない。モリーニョ監督のような人物はサッカー
の敵だ」とまでモリーニョを非難した。
脅迫状を送った卑劣な人物は抜きにして、このことについて誰かを
責めるのは非常に難しい。全ての原因は、この試合にあまりにも熱く
なりすぎることだとも言える。モリーニョが審判を煽ったのもサッカ
ーではよくある戦術の一つと見られているし、チェルシーが勝利を決
めたとき彼が現役時代でも見せなかったような涙を流していたのも分
かっている。
ただ、確かにモリーニョはやりすぎた感があり、ただでさえ八百長
やジャッジミス多発に頭を悩ませていた審判協会にとってはデリケー
トになる問題だろう。
それに、フリスク氏のような優秀な審判員が一人でもいなくなるの
はサッカー界にとって大きな痛手である。これは簡単に考えるべきで
ない非常に重大な事だ。
脅迫などもってのほかだが、この問題で過剰な煽動合戦が何らかの
落ち着きを見せる事、そしてフリスク氏の翻意をただ願うばかりだ。
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ベッカムがサッカースクール創設へ
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お馴染みのデビッド・ベッカムが、長年自己の夢と言い続けていた
サッカースクールを遂に実現するようだ。その名も、「デビッド・
ベッカム・アカデミー」。
いわく、数百万ポンド(100万ポンド=約2億円)という費用は全て
ベッカム本人が負担。サッカー場をはじめ教室なども備え、予定登録
者1万5000人のうち1万人は無料にするということだ。
デビッド・ベッカムという人は、本当に子供が好きなのだろうなと思
う。現役を引退しても監督や解説者には全く興味がなく、「子供達に
サッカーを教えたい」と言い続けているのは有名な話だ。
その整いすぎている容姿によって何かと別の事で取り上げられがちの
彼であるが、どんなときも浮き足立たずに自分を見失わない姿勢は、
我々一般人も見習うべき所があると思う。
所詮自分のイメージ向上のためと揶揄する人がいるかもしれない。そ
れに、特に男性にとっては意味もなく目の仇にされる事の多い(?)
彼だが、この行いが大変有意義で素晴らしいことであるのは事実だ。
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