メールマガジン #33



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #33(2005/4/14) ◆◇◆◇ 2005/1/27 創刊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ □■ トピックス □■ ● ┗1、チャンピオンズリーグ 準々決勝結果詳報   ユベントス(ITA)vs リバプール(ENG)   PSV(NED) vs リヨン(FRA) □■□■□■□■□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ _______________________ 1、チャンピオンズリーグ 準々決勝結果詳報  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ユベントス(ITA)vs リバプール(ENG) ___■■■■_________■■■■___ ___■__■_________■__■___ ___■  ■__■■■■■__■__■___ ___■__■_________■__■___ ___■■■■_________■■■■___ ○交代 46分 オリベイラ→サラジェタ(ユベントス) 58分 ヌニャス→スミチェル(リバプール) 75分 バロシュ→シセ(リバプール) 82分 モンテーロ→ペッソット(ユベントス) 83分 カモラネージ→アッピア(ユベントス) 84分 ルイス・ガルシア→ル・タレッチ(リバプール) 〈試合概要〉 11分 イブラヒモビッチ 初めてのチャンス  無難な立ち上がりを見せる両者。10分過ぎまで目立ったチャンス  はなかった。  そんな中、左サイドから駆け上がったザンブロッタからのクロスが  イブラヒモビッチへ。ボールはドンピシャだったが惜しくもバーの  上に外れていった。 18分 ルイス・ガルシアの抜け出し  数少ないリバプールのチャンス。左サイドでルイス・ガルシアがオ  フサイドをかいくぐってフリーになる。しかしブッフォンのタイミ  ングの良い飛び出しによって阻まれる。 23分 ネドベド 抜け出すもオフサイド  イブラヒモビッチがドリブルで抜け出したところ、前に張っていた  ネドベドにラストパス。しかし一瞬遅れてオフサイドとなる。どち  らにしろボールはネドベドに渡らなかったが久々にスタジアムが沸  いた瞬間だった。 43分 ネドベド エメルソンの連続シュート  ショートコーナーから、カモラネージのパスを受けたネドベドがミ  ドルシュートを放つ。ボールは外れるがもう一度今度はエメルソン  が撃つ。しかし枠を外れていく。 ======前半終了====== 得点:0−0 緊張感に溢れる、ガチガチの前半だった。 引き分けでも勝ちぬけのリバプールは予想通り守りを固める。そして 非常に高い集中力を発揮し、ユベントスにボールを支配されるものの ほとんど決定機を作らせなかった。 これは両チームに言える事だが、この前半ではチャンスらしいチャン スはなかった。 胃が痛むような神経戦が繰り広げられた前半。リバプールが90分間 今の集中力を維持していくのは難しい。必ず隙が生まれてくるはず。 ユベントスは1点をもぎとれるかどうか。後半は恐らく何かしらの動 きが見られることだろう。 46分 オリベイラ→サラジェタ(ユベントス)  後半の開始からFWを一枚増やしてきたユーベ。3トップの攻撃型  シフトに変更してきた。 49分 バロシュ 決定的なチャンス  相変わらず攻め倦むユベントス。ディフェンスが薄くなったことも  あってか、リバプールにもチャンスが生まれる。  ミラン・バロシュが抜け出し、DFのミスもありキーパーと一対一  に。苦しい体勢ながらも放ったシュートはゴール右にわずかに外れ  ていく。 56分 またもバロシュ  この時間まで、流れはリバプールに。  前線からのフィードがバロシュの足元にぴたりと落ち、持ち前のス  ピードで抜け出すバロシュ。シュートはDFの足に当たって枠外に。 58分 ヌニャス→スミチェル(リバプール) 63分 イブラヒモビッチのヘディング  フリーキックからイブラヒモビッチが方向を変えるようなヘディン  グシュートを見せる。しかしボールはデュデクの正面に 75分 バロシュ→シセ(リバプール) 78分 カンナバーロのヘディングはポストに  ペナルティエリアラインギリギリ、左側からのフリーキック。蹴る  のはデル・ピエロ。ファーに飛んだボールは飛び込んできたカンナ  バーロの頭に合う。ボールはポストを叩きその後の混戦で入ったか  のように見えたが(カンナバーロも喜ぶような仕草をしたが)ゴー  ルは割れず。 81分 ヒーピアのヘディング  今日、高さではことごとく負けているユーベ。フリーキックからヒ  ーピアにフリーでヘディングをさせてしまう。バーの上に外れるが、  一歩間違えれば危ないシーンであった。余裕の笑顔を見せるヒーピ  ア 82分 モンテーロ→ペッソット(ユベントス) 83分 カモラネージ→アッピア(ユベントス) 84分 ルイス・ガルシア→ル・タレッチ(リバプール) 試合終盤 押し続けるユベントス 耐えるリバプール  とにかく1点さえ取れれば勝ち抜けるユーベは最後の5分、思い出  したように攻め立てる。ロングボール、ショートパス、あらゆる攻  撃で攻略を試みるがリバプールの厚い壁が跳ね返す。 ======試合終了====== 得点:0−0 勝ち抜け:リバプール ○総評 『ヘイゼルの悲劇』から20年。以来の顔合わせとなった両者の戦い は、リバプールに軍配が上がった。 二戦を通じて考えても、チーム力という面で確かにリバプールは相手 を上回っていた。今日の試合で見せた安定した堅守のみならず、決め るところでしっかりと決め、隙あらばカウンターを仕掛けるその姿勢 は正に基本に忠実。 しかし勝負を分けたものは、リバプールの安定ではなくユベントスの 不安定ではなかっただろうか。「リバプールが勝った」のではなく 「ユベントスが負けた」という印象が強い。 第一戦で非常に不安定だったディフェンスは二戦目でも解消されてお らず、むしろゼビナに代わってスタメン入りしたモンテーロがよりそ れを増加させていた。 また攻撃陣もチャンスを作れず、カモラネージやネドベドが中盤から 持っていこうと試みるも前線につながらず、デル・ピエロやイブラヒ モビッチがただ孤立してしまう場面が目立った。 パスがつながらない、サイドバックがまったく攻撃に参加しない、 シュートが撃てないでは勝てないのは当然だ。 あの勝負強いユベントスはどこに行ってしまったのか。国内リーグ戦 でもその予兆はあったが、その嫌な予感は今決定的なものとなった。 もう一次リーグやマドリーを倒した頃の面影はなくなってしまった。 今日の試合としては前半は非常に息苦しい展開が続いたが後半、特に 終了間際は、1点を取ればという状況もあり手に汗握る展開であった。 ○準決勝へ向けて これでチェルシーとの対戦が決まったリバプール。 リーグ戦では大きく水を開けられ、実際に実力差もあるものと思われ るが、唯一残ったこのタイトルへイレブンが全力で望んでくるのは間 違いない。チェルシーの強力な武器であるドログバの高さにもヒーピ アがいるし、準決勝にはジェラードも帰ってくるだろう。 「チャンピオンズカップ」時代は大会の常連だった古豪リバプール。 名称が今のものとなってからは初めてのベスト4となる。チェルシー 圧倒的有利を覆せるか。持ち前の全員サッカーで勝利を掴んで欲しい。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 PSV(NED) vs リヨン(FRA) ___■■__________■■____ ____■___________■____ ____■___■■■■■___■____ ___ ■___________■____ ___■■■_________■■■___ ○得点 10分 ヴィルトール | | 50分 アレックス 延長  0−0 PK戦  PSV |○|○|○|×|○‖ 4 ---------------------------------  リヨン |○|×|○|×| ‖ 2 ○交代 57分 ヘッセリンク→ビーズリー(PSV) 〈試合概要〉 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 10分 リヨン ヴィルトールのゴールで先制点 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓  共に攻撃的なチームらしく、立ち上がりから激しい攻防が繰り広げ  られ見ている方には大変面白い立ち上がりとなった。  そんな中、カウンターの速攻で駆け上がったヴィルトールがアウェ  イゴールとなる先制点を美しいスライディングシュートで奪う。  キーパー弾くもボールはゴールへ。 35分 パク・チソンのシュートがアビダルの顔面に  ワンツーで抜け出したパクがそのままゴール前に運び左足で強烈な  シュート。ブロックに入ったアビダルの顔面にヒットし、うずくま  るも大事には至らなかった。 39分 ヘッセリンクに惜しいチャンス  後方からのロングボールが絶妙の位置に飛び、ヘッセリンクの目の  前に。しかしトラップに失敗しチャンスを活かせず ======前半終了====== 得点:1−0 雨が降りしきり、とても良いとは言えないピッチコンディションの中 非常に攻撃的な展開を見せてくれた両チーム。 第一戦でアウェイゴールを奪っているPSVは今日のホームでの戦い を優位に進められるはずだったが、ディフェンスのミスを突かれて早 々と失点してしまった。 もう1点取られると非常に苦しくなる一方、1点は必ず取らなくては ならないPSV。後半もより攻撃的な展開を期待したい。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 50分 PSV 同点に追いつく 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓  ゴール左、直接狙うにはやや難しい場所からのフリーキック。ヘ  ディングは合わせることが出来なかったが、後方で待っていたア  レックスが完全にフリーの状態。思いっきり叩き込んだボールがゴ  ールネットに突き刺さる。 51分 パクの惜しいシュート  同点の興奮がまだ冷めやらぬ中、またもパク・チソンが抜け出して  ゴールほぼ正面から強烈なシュートを放つがバーの上に流れる 57分 ヘッセリンク→ビーズリー(PSV)  第一戦とおなじようにここでビーズリーを投入。今日はあまり機能  していなかったヘッセリンクとの交代 71分 ゴメスのクリアミスをクリス  コーナーキックから、ジュニーニョが蹴ったボールをキーパーのゴ  メスがパンチングで跳ね返そうとするが、ボールはPSVのクリス  に。強いシュートを打ち込むがゴール前に大勢詰めていたディフェ  ンスによって弾かれる 71分 またもクリス  もう一度コーナーキックを蹴ジュニーニョ。今度はゴール前にこぼ  れるがまたも詰めていたのはクリス。さきほどより可能性のある  シュートが飛ぶがゴール右に外れる 73分 ビーズリーがサイドをえぐる  右サイドをドリブルで駆け上がるビーズリー。ディフェンスをかい  くぐりゴールライン付近までえぐってセンタリングを上げるが、  ファルファンに渡る前にカットされる 85分 ビーズリーのシュートはゴール右  ファン・ボメルがうまく相手をひきつけ、右でフリーのビーズリー  にラストパス。左利きの彼だが右足でのシュートになってしまった  ことが災いしたか、ボールはディフェンスに当たりわずかに外れる。 85分 ファルファン→ホメルチ(PSV) 87分 ゴブー→ベナルファ(リヨン) ======前後半終了====== 得点:1−1 互角となったまま前後半を終了した両チーム。雨はますます激しくな るばかりだが、選手も観客も熱は冷めない。 試合は準決勝唯一の延長戦へと入った。 延長前半5分 ヴィルトール→ニウマール(リヨン)  今日先制点を挙げ、調子も良かったヴィルトールをここで交代。  やや疲れが見えたか。 延長前半5分 コクーのシュートはゴール左に  しきりに足を気にするような仕草を見せていたコクーだったが、こ  こでは積極的にオーバーラップしての彼らしい正確な左足のシュー  トが飛ぶ。しかしわずかにゴール左 延長前半13分 ジュニーニョのシュートはわずかに左  気合は嫌というほど感じられるものの、やはり疲れが隠せない両チ  ーム。失点を恐れ中々前に出られないPSVよりも、攻めているの  はリヨンの方だ。  ゴール前での細かいパス回しからジュニーニョがシュートを撃つが  ボール二個分左に外れた ======延長前半終了====== 得点:0−0 短い時間ながらもいくつかのチャンスを作り出したリヨンと、攻めき れなかったPSV。ゲームはいよいよ佳境に入る。 延長後半2分 コクー 撃てず  足が止まってしまった攻撃陣に業を煮やしたか、積極的に攻めてい  るのはベテランのコクー。  この場面でもゴール前でシュートチャンスをもらうが、DFに阻ま  れ撃つことが出来なかった 延長後半3分 パクのシュートはDFの手に当たる  延長前半とはうって変わって猛攻を仕掛けるPSV。一人まったく  運動量が落ちていないパク・チソンにまたチャンスが回ってくる。  強烈な弾道はスライディングでカバーに来たDFの手に当たってコ  ースを外れる。ハンド判定にもならず非常に惜しいチャンスだった 延長後半4分 ファン・ボメルの強烈なフリーキック  ゴール左45度、右利きのファン・ボメルにとって絶好の位置での  フリーキック。矢のようなボールがまっすぐにゴールに向かうが、  ポストとバーの継ぎ目のわずか上に外れていく ======延長戦終了====== 得点:0−0 120分の激闘を戦い抜いた両チーム。決着は今シーズン初めてのP K戦へと委ねられた。 PK戦  PSV |○|○|○|×|○‖ 4 ---------------------------------  リヨン |○|×|○|×| ‖ 2 ======試合終了====== 勝ち抜け:PSV ○総評 結局一度も降り止まなかった雨の中、PK戦まで戦った両チーム。 正に死闘と呼ぶにふさわしい内容だった。 確かにミスも多く、積極性が感じられない場面も多々あり試合のレベ ルとしては高いとは言えないものだったかもしれないが、ピッチコン ディションも悪くこの準決勝という舞台を考えれば素晴らしい試合 だったと言っていいのではないだろうか。 早い時間に先制したリヨンは、その後明らかに守りに入る。キープレ イヤーのジュニーニョもフリーキック以外ではほとんど攻撃に参加す ることが出来ず、持ち前の破壊力のある攻撃を見せることが出来な かった。終わってみれば、先制点が早すぎたということになるのかも しれない。 一方のPSVも思ったような攻撃は展開できなかった。FW陣はまっ たく不発。中盤のパス回しも単発なものに終始した。 そんな中、目立っていたのはパク・チソンだった。無尽蔵のスタミナ でピッチを駆け回り、攻撃にも守備にも積極的に参加した。 CLという至高の舞台で、しかも準決勝まで進むようなチームの不動 のレギュラーを務めているというのは同じアジア人として大いに誇り であり、早く日本人もこの高みに上って欲しいと願う。 ○準決勝へ向けて 死闘を戦い抜いたオランダ王者の次の相手はミラン。 今まで若干組み合わせに運があったと思われるPSVにとって初めて のビッグクラブとの対決と言える。 チーム力でやや劣勢であることは否めないが、今日の勝利で勢いに 乗ったのは間違いない。初の準決勝進出となる同チームだが、このま ま初の決勝、そして優勝と波に乗れるか。 ==================================================================== 内容に関して、毎回慎重な検討を行っておりますが 真偽に関しては免責でお願いいたします。申し訳ございません。 本文の無断転載は禁止です。 ホームページアドレス http://eurofootball.nobody.jp ご意見、ご要望、ご指摘、お怒り、何でもお待ちしております。 craziest2004jp@yahoo.co.jp メルマガの購読・停止はこちらにお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0000147736.htm http://www.melma.com/mag/54/m00131654/ Copyright (C) 2005 EURO 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