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◆◇◆◇  ＥＵＲＯ　ＦＯＯＴＢＡＬＬ ＃３４(2005/4/15)  ◆◇◆◇
					2005/1/27 創刊

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┗１、今週のニュース

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１、今週のニュース
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金曜日は、その週にサッカー界に起こった気になるニュースを
お届けいたします。


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ＣＬ、ＵＥＦＡ杯　２ndレグ　各地で開催
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今週、チャンピオンズリーグとＵＥＦＡ杯の二回戦が各地で開催さ
れた。ここでは結果のみ記載いたします。

チャンピオンズリーグ
　ユベントス  0-0 リバプール
　ＰＳＶ      1-1 リヨン
           PK 4-2
　インテル    0-1 ミラン
　バイエルン  3-2 チェルシー

〈準決勝〉
　ミラン vs ＰＳＶ（第一戦　4/26 第二戦5/4）
　チェルシー vs リバプール（第一戦　4/27 第二戦5/3）

ＵＥＦＡ杯
　ＡＺ         1-1 ビジャレアル
　オセール     2-0 ＣＳＫＡモスクワ
　パルマ       0-0 オーストリア・ウィーン
　スポルティング・リスボン   4-1 ニューキャッスル

〈準決勝〉
　パルマ vs ＣＳＫＡモスクワ（第一戦　4/28 第二戦5/5）
　スポルティング・リスボン vs ＡＺ（第一戦　4/28 第二戦5/5）



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スペインで第２のボスマン判決か？
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先日、スペインの司法の場で今後の欧州のプロスポーツ界全体に関
わるであろう重要な審判がなされた。第二のボスマン判決とまで言
われるものである。
ご存知でない方の為に簡潔に説明すると、ボスマン判決とは1995年
12月15日、ベルギー人のジャン・マルク・ボスマンという選手が、

１ 契約が終了したプロサッカー選手のEU圏内での移籍は自由
２ EU圏内の各国は圏内の国籍をもつ選手をすべて自国選手と同等
　に扱う

という訴えをEU司法裁判所に認めさせたものである。これによって
EU圏内の選手の外国人枠が撤廃され、契約終了後の選手に移籍金が
発生しなくなったため（選手にとっては）移籍がしやすくなった。
そしてこの判決は選手の一極集中という現象を加速させ、かねてか
らの強豪リーグの強豪チームに優秀な選手が集まりやすくなったの
である。
フランス、ポルトガル、オランダなどの国々の、ナショナルチーム
は無類の強さを誇るのにリーグのレベルがいまいちという現象はこ
れによって決定的なものとなったのである。

そして今回の判決で、適用される国々が広まったということだ。そ
れはロシアだけでなく、アフリカの諸国やアルジェリア、モロッコ、
チュニジア、カリブ海諸国、太平洋諸国なども含まれる。

そうなると、もう含まれていない国の方が少ないくらいで、欧州で
外国人として扱われるのはアジア、南北アメリカ、オーストラリア
などの選手程度になってしまった。
プラス効果と同時に様々な問題点も発生した10年前のボスマン判決。
今回のこの判決も、サッカーのみならず欧州のスポーツ界全体に多
大な影響をもたらすだろう。


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ＣＬでユベントスvsリバプール　ヘイゼルの悲劇以来２０年振り
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ここで過去に起こった大きな問題からもうひとつ。
先日、チャンピオンズリーグ準々決勝でユベントス対リバプールと
いう組み合わせが実現した。結果の方はリバプールがホームでユー
ベを粉砕し、アウェイでも堅守を見せて勝ち抜けを決めた。
そしてこの試合は、単なるチャンピオンズリーグの一試合以上の非
常に重要な意味が込められていたのである。

1985年、当時はチャンピオンズカップと呼ばれていた大会の決勝戦、
ベルギーのヘイゼル・スタジアムで行なわれたその組み合わせは、
リバプール対ユベントスであった。
はじめは些細な小競り合いであった。しかし興奮したサポーター達
は次第に暴徒化。リバプールサポーターがユベントス側の観客席に
なだれ込み、39人の死者、400人以上の負傷者を出す大惨事となった。
これを「ヘイゼルの悲劇」と呼び、この事件のあとイングランドの
すべてのクラブが５年間の国際大会への出場を禁じられたのである。
サッカーの歴史上最悪の事件とされ、二度と繰り返してはならない
汚点として今も尚欧州の人々の心に強く刻まれているのがこの「ヘ
イゼルの悲劇」なのだ。

そして今回行われたこの２チームの試合前には、リバプールサポー
ターがイタリア語で「友情」を表す横断幕を掲げ、選手達は輪に
なって天に祈りを捧げ、ユベントスのカペッロは「私たちは今日
サッカーよりも重要なことをしなくてはならない」と語った。
一部ではユベントスのサポーターによる仕返しが行われるのではな
いかなどの噂も囁かれ、実際に二戦目の試合前には些細な衝突が起
こりかけたが、警備に当たった方たちの奮闘もあり大事に至らずに
すんだ。

人間というのは、一度箍が外れたらとんでもないことをしてしまう
のだという恐ろしさを露呈したこの悲劇。決して忘れずに胸に秘め、
これからもサッカーを見続けていきたい。


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〈その他のニュース〉
・クラシコはマドリーに軍配
・ジダンへの代表復帰待望論が高まるも本人は完全否定
・マジョルカのクーペル監督「降格してもチームに残る」
・アルゼンチン選手、人種差別発言で逮捕
・逮捕されたインテルのサポーター、３年間のスタジアム入場禁止



〈今週末の注目の試合〉
イングランド
　マンチェスター・ユナイテッド  vs チェルシー
スペイン
　レアル・ソシエダ vs デポルティボ・ラ・コルーニャ  
ドイツ
　レバークーゼン   vs ボルシア・ドルトムント 
オランダ
　フェイエノールト vs アヤックス 


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