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◆◇◆◇ EURO FOOTBALL #36(2005/4/27) ◆◇◆◇
2005/1/27 創刊
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□■ トピックス □■
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┗1、チャンピオンズリーグ 準決勝結果詳報
ミラン(ITA) vs PSV(NED)
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1、チャンピオンズリーグ 準決勝結果詳報
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ミラン(ITA) vs PSV(NED)
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○得点
42分 シェフチェンコ |
90分 トマソン |
○交代
46分 ボウマ→デュシウス(PSV)
60分 ビーズリー→ヘッセリンク(PSV)
64分 クレスポ→トマソン(ミラン)
71分 ピルロ→アンブロジーニ(ミラン)
80分 セードルフ→セルジーニョ(ミラン)
〈試合概要〉
2分 シェフチェンコにチャンス
マルディーニからフィードされたボールが、右サイドのシェフチェ
ンコに。ダイレクトで合わせるもキーパー正面に。
ゲームがまだ落ち着かない中での初めてのチャンスと言えた。
10分 クレスポ、スタム 相次いでチャンス
共にコーナーキックからクレスポとスタムにチャンスが。キーパー
の好セーブとディフェンスに入ったパクのクリアにより難を逃れる。
14分 ファルファンに決定的な場面
守備を固めながらも確実にカウンターを狙っていくPSV。
ミランディフェンスのミスによりこぼれたボールがファルファンの
元に。ゴール前フリーとなり今日最初の決定的なチャンスだったが、
シュートはジャストミートせずジーダの正面に
30分 カカの左からのシュート
徐々に落ち着きを見せるゲーム展開。
持ち前のドリブルとスピードで抜け出したカカが左サイドから強烈
なシュート。しかしコースが狭いこともありキーパーに弾かれる
33分 再びカカ
ピルロの粘りで奪ったボールがカカの足元に。狙い済ましたテクニ
カルなシュートを放つが、PSVキーパー、ゴメスのファインセー
ブに阻まれる
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42分 シェフチェンコのゴールでミラン先制
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カカのスルーパスがPSVの若干不安定なラインを突く。
抜け出したシェフチェンコが圧倒的なスピードでPSVのアレック
スを完全に置き去りにする。キーパーの位置を見た冷静なシュート
を流し込みミランが先制
======前半終了======
得点:1−0
特にディフェンス陣に珍しく浮き足立ったところが目立ったミラン。
ホームで有利に戦いを進められるはずが逆に危なっかしいと感じる場
面が多かった。
逆にPSVは、確かにアウェイらしく守備的ではあったもののチャン
スには確実に攻めあがるなど積極的なプレイを見せ、やはりここまで
残ってきたチームとしての実力を覗かせた。特に目立っていたのは今
日もパク・チソン。両チーム随一の上下運動で攻守に貢献。終始ミラ
ンディフェンスを脅かしていたのも彼であった。
しかしやはり試合巧者というべきか。終了間際に確実な1点をもぎ取
り、安泰な形で後半を迎えたのはミランだった。
後半はどちらのチームがどう出てくるのか、まだまだ分からない試合
展開である。
46分 ボウマ→デュシウス(PSV)
48分 イ・ヨンピョのシュート パクが詰める
左サイドでフリーとなったイがゴール隅を狙ったシュート。キーパ
ーのジーダがハンブルしこぼれ球をパクが狙ったが、寸前のタイミ
ングで逃す。前半にも何度か見られた韓国コンビによる攻撃だった
53分 クレスポ 決定的なチャンスにミス
今日は体が切れている方に入るであろうカカ。
再び中央でフリーとなり、PSVの脅威となる。右側でフリーだっ
たクレスポに送り決定的なチャンスだったが、地面を蹴ってしまい
チャンスを外してしまう
54分 パクの決定的なチャンス
ゴール前、ファルファンとのワンツーで抜け出しゴール正面で完全
にフリーとなったパク。一瞬凍りつくスタジアム。しかしシュート
はミートせずにジーダの正面に
57分 シェフチェンコのループシュート
ピルロのロングボールが相変わらず落ち着かないPSVラインの裏
に。胸でワントラップしたシェフチェンコがそのまま技ありのルー
プを放つもキーパー下がりながら何とか弾き出す
60分 ビーズリー→ヘッセリンク(PSV)
64分 クレスポ→トマソン(ミラン)
65分 ヘッセリンクのシュート
堅牢なミランのディフェンスを速さとパスワークで崩すPSV。
ゴール前チャンスとなるも、ミランの壁スタムのカバーリングに
よって阻まれた
67分 ファン・ボメルのシュートは枠外に
カラーゼのミスからボールを奪ったファン・ボメル。そのまま抜け
出しシュートを放つがボールは大きく枠の上に外れた
69分 PSVが猛攻 パクにチャンス
攻勢に出るPSV。完全に流れが傾いている時間帯。
右サイドでフリーになっていたファルファンが早いボールを折り返
し中央で走りこんだパクに合わせるも決めることが出来ない
71分 ピルロ→アンブロジーニ(ミラン)
78分 ファン・ボメルのシュート
途中から入ったヘッセリンクがポストとなりファン・ボメルにチャ
ンス。ミドルレンジからのシュートとなりディフェンダーのブライ
ンドになったがボールはキーパーの正面に入ってしまった
80分 セードルフ→セルジーニョ(ミラン)
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90分 トマソン 終了間際のゴール
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再三再四ドリブルで抜け出すカカ。再びゴール前まで運びシュート
を放つ。
ボールはDFの足に当たるが、こぼれたボールをトマソンがアクロ
バティックなスライディングボレーで合わせ、ミランがこの時間帯
に追加点。2ndグに向け非常に重要な意味を持ちそうな得点が入っ
た
======試合終了======
得点:2−0
○総評
既に大会の常連となっている世界屈指のビッグクラブミラン、そして
初の準決勝進出となったヤングチームPSV。
ミラン優勢と見る向きが大方だったと思われるが、PSVは既にリー
グチャンピオンを圧倒的強さで決めおり、ミランは依然ユベントスと
熾烈な争いを繰り広げているなど両チームを取り巻く状況はかなり異
なる。
そして行われたこの試合はと言えば、結果以上に肉薄した内容になっ
た。
不利な状況と言われながらも決してがちがちに守りを固めることはし
なかったPSV。シュート数は10:6、ポゼッションに至っては
49:51と若干上回ってもいた。これは、ボール回しが得意なミラ
ンを相手取ってアウェイではかなり重要な数字と言える。
実際にミランのディフェンスは試合を通じてかなり不安定だったと認
めざるを得ない。特に左サイドのカラーゼは単純なミスから何度も突
破を許し、マルディーニもとても本調子とは言えなかった。今日何度
もシュートコースに立ちふさがったスタムがいなければどうなってい
たか分からない。実際に決まっていてもおかしくないシーンは何度も
あった。特にスピードについていけなかったのはネスタの欠場が主原
因か。
一方のPSVはほとんどの時間で自分達の理想を形に出来たていただ
ろう。ミランの攻撃を何とか凌ぎ、あわよくばカウンターを狙い、と
にかく失点をなるべく抑えてホームに帰ることが目標だった。しかし
チャンスに決められなかったのは、ビーズリーとファルファンの不調
が原因だろう。
そして、何と言っても一人気をはいていたのがパク・チソン。決して
諦めないチェイシングや要所でのファウルのもらい方など、完全にチ
ームの大黒柱となっていた。
そんな拮抗した試合内容だったにもかかわらず、終わってみれば結局
2−0でミランが勝っていたというような印象。これが経験の差とい
うものであろうか。
○第二戦へ向けて
終了間際にあげたトマソンの1点は非常に重いものとなってPSVに
圧し掛かるだろう。1−0で終わっておくのと2−0で折り返すので
はこの大会においては天と地ほども違う。ミランは余裕を持って第二
戦に望むことだろう。
PSVの明るい材料といえば、今日途中から入ったヘッセリンクがミ
ランディフェンスを非常に掻き回していたというところか。先発で出
てくれば面白い展開になるかもしれない。
どちらにしろ既に優勝を決めているリーグ戦ではメンバーを落とし、
次の第二戦に全力を傾けてくるであろう。準々決勝で見せたようなあ
の粘っこいサッカーが出来ればまだまだ可能性は残されている。
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