メールマガジン #39


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◆◇◆◇  EURO FOOTBALL #39(2005/5/4)  ◆◇◆◇
					2005/1/27 創刊

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□■ トピックス □■
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┗1、チャンピオンズリーグ 準決勝結果詳報
 リバプール(ENG)     vs チェルシー(ENG)

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1、チャンピオンズリーグ 準決勝結果詳報
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 リバプール(ENG)     vs チェルシー(ENG)

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勝ち抜け:リバプール

○得点
4分 ルイス・ガルシア   |
                         |


○交代
59分 バロシュ→シセ(リバプール)
67分 チアゴ→ケズマン(チェルシー)
    ジョー・コール→ロッベン(チェルシー)
72分 ハマン→キューエル(リバプール)
75分 ジェレミ→フート(チェルシー)
83分 ルイス・ガルシア→ヌニャス(リバプール)


〈試合概要〉
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4分 ルイス・ガルシア いきなり先制ゴール
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 第一戦以上に興奮した雰囲気に包まれたスタジアム。怒号のような
 歓声と歌声が鳴り響く中、リバプールがいきなり先制点を上げる。
 中盤からのスルーパスに抜け出したバロシュが、キーパーと交錯し
 ながらもループシュート。もつれながら倒れる二人にPKではない
 かとブーイングを浴びせる観衆。
 しかしゲームは止まらずに続く。可能性がないボールに詰めたのは
 ルイス・ガルシア。無理な体勢から弱いシュートになったが無人の
 ゴールへ。最後ギャラスが掻き出したようにも見えたが、判定はゴ
 ールイン。スローで見ても非常に微妙であり、何かと物議を醸しそ
 うな得点ではあるがとにかくリバプールが貴重な先制点を挙げた

15分 ドログバ チャンスに撃てず
 早々の先制点の後、膠着した状態が続く試合展開。
 右サイドから抜け出しフリーになったドログバ。チャンスであった
 が最後にDFを振り切ろうとした切り返しが深くなってしまいボー
 ルを奪われ、シュートを撃てず


======前半終了======
得点:1−0
いきなりの、しかもああいった形での先制点に激しい試合展開が期待
されたが、その後は非常に膠着した。ゴール前でのシーンもほとんど
なく、枠内シュートは2:0という結果だった。
数字が示すように、チェルシーは持ち味の攻撃力をほとんど発揮する
ことが出来なかった。その要因はリバプールの素早いプレッシングに
あった。チェルシーが少しでも攻めあがればゴール前に壁のようなゾ
ーンディフェンスを敷き、まったく付け入る隙を与えなかった。後半
もこの集中力を維持できれば例えチェルシーといえど1点を取るのは
至難の業か。
恐らく前半と同じ戦いをしようとするであろうリバプール。後半は特
にチェルシーがどう出るのかに注目したい。


47分 リーセの後半初めてのシュート
 右サイドからのクロスボールを得意の左足のボレーであわせたリー
 セ。難しい形になったためかボールは大きく左にはずれる

59分 バロシュ→シセ(リバプール)
 第一戦と同じように、しかしもっと早い時間帯にシセを投入してき
 たリバプール。比較的早い時間帯での交代に悔しそうなバロシュの
 表情が印象的

64分 グジョンセンのミドル
 この時間まで枠内シュートゼロのチェルシー。
 流れを変えるためか、いい加減業を煮やしたか、グジョンセンがエ
 リア外からのミドル。枠を大きく外れたがチェルシーが少しずつ焦
 りを募らせているかのように見えた

66分 ランパードのフリーキック
 数分前にあったのと同じような位置でのフリーキック。その時はド
 ログバがふかしてしまったが、今度は真打ちランパード。
 低い強烈な弾道のボールは壁をすり抜けてゴール枠を捉えるが、
 デュデクの好セーブに阻まれる。
 チェルシーにとってここにきて初めての枠内シュート、そして初め
 てのチャンスであった

67分 チアゴ→ケズマン(チェルシー)
    ジョー・コール→ロッベン(チェルシー)
 攻撃的な選手を一気に二枚代えてきたチェルシー。そろそろ本気で
 攻めなくてはならない時間帯か

72分 ハマン→キューエル(リバプール)
 チェルシーに負けじと攻撃的な選手を投入してきたリバプール。し
 かしここまでディフェンスがうまく機能してきただけに、この選択
 がどう出るのか

74分 ロッベンに二度のチャンス
 ようやく攻撃のリズムが出始めたチェルシー。
 左サイドでチャンスを得たロッベンが利き足でない右でシュート。
 ディフェンダーに弾かれるがその後の混戦でもう一度チャンスが。
 今度は得意の左足だったが大きく上に外れる

75分 ジェレミ→フート(チェルシー)

77分 シセのヘディングシュート
 リーセから鋭いクロスがフリーのシセの頭に合う。しかしシュート
 は力弱くキーパーの目の前に

82分 ドログバのヘディングからケズマン
 スローインから始まったチェルシーの攻撃。ロッベンの鋭いクロス
 にドログバがヘディング。ボールはかすれる程度でシュートには至
 らなかったがケズマンの前にボールが転がる。しかし反応できずコ
 ーナーキックに

83分 ルイス・ガルシア→ヌニャス(リバプール)
 直前に足を痛めた様子のルイス・ガルシアが大事を取って交代。
 今後の試合に影響が出るような重大な怪我ではない模様

89分 シセのシュート
 最後の全員攻撃を仕掛けているチェルシー。
 その隙を突いたカウンターで一対一を作り出すシセ。鋭いシュート
 を放つがわずか左に外れる

90分 ロスタイムは6分
 もつれにもつれた試合のロスタイムは6分。ほとんど途中で切れる
 ことのなかったこの試合であまりにも長すぎるロスタイムに一瞬騒
 然となるスタジアム。しかし選手達は集中を切らさなかった

93分 シセ フリーでのシュート
 先程と同じようにカウンターで攻めたシセ。ゴール前フリーもキー
 パーツェフが片手一本で弾き出す

95分 グジョンセン 最後のビッグチャンス
 残り1分、チェルシーに最後にして最大のチャンスが訪れる。
 怒涛のように攻め込むチェルシー。中央から左サイドにいたケズマ
 ンにクロスボールが入る。ヘディングで折り返したボールをクリア
 しようとしたキーパーとディフェンダーが交錯してしまい、ゴール
 前はがら空きに。ゴール前やや右だがフリーとなったグジョンセン
 が渾身のシュートを放つがボールはわずかに枠を外れてしまう。崩
 れ落ちるようなチェルシーイレブン。結果だけ見れば合わせるだけ
 のシュートで良かったか


======試合終了======
得点:1−0
勝ち抜け:リバプール

○この試合の総評
今大会屈指の攻撃的なチームが当たった対戦だったが、第二戦は第一
戦と同じように守備的な試合となった。しかしその内容は大幅に異な
るものだった。
特筆すべきはリバプールの守備力だろう。第一戦、第二戦共にキャラ
ガーを中心とした守備陣の集中力には凄まじいものがあった。今シー
ズン最強と謳われたチェルシーを二戦共に完封し、この試合に至って
は枠内シュートわずか「1」、しかもランパードのフリーキックのみ
に抑える見事な結果だった。
ドログバの高さも完全に封じ込まれ、途中出場のロッベンのスピード、
そしてランパードらMFの攻めあがりもまったく許さなかった。一言
で言うなら正に「守り勝ち」である。

結局、前半開始早々に決まったあの微妙なゴールが明暗を分けること
になった両者。あの時特に目立った抗議をしなかったチェルシーだが、
あれが試合終盤だったらどうだったろう。きっと猛烈な抗議をしてい
たに違いない。
「1点くらい取り返せる」という気持ちが選手や監督になかっただろ
うか。自分達の攻撃力に過信していたところがなかっただろうか。
しかしそういった要素を差し引いても、リバプールのディフェンスは
素晴らしいものがあった。今シーズン、プレミアでは振るわなかった
同チームだが、十分に決勝戦にふさわしいと言えるだろう。

ピッチに倒れこみ号泣するチェルシーイレブン。その姿がこの試合の
重要さを物語っている。
そして、試合が終わっても誰一人帰らずに歓喜の余韻に浸るアンフィ
ールドの観客達。彼らは素晴らしい試合を見せてくれた敵チームにも
惜しみない拍手を与えた。準々決勝のレバークーゼン戦でもそうだっ
たが、(今日は途中で乱入騒ぎもあったが…)ここのサポーター達は
非常に暖かくマナーのある、見ていて熱くなるような質を持っている
と感じた。



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