#66 悲劇 生放送中に元監督が死亡ほか




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ EURO FOOTBALL #66 (2005/10/9)     2005/1/27 創刊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────────┐ □■ トピックス □■ ● ┗1、今週のニュース □■□■□■□■□■□ ────────────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1、今週のニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 悲劇 生放送中に元監督が死亡 イタリア ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ イタリアのサッカー番組の生放送中、悲劇的な事件が起きてしまった。 ある地方局のサッカー討論番組の放送中、ジェノアなどの監督を務め た経験を持つ、フランチェスコ・スコーリオ氏が、突然発作に襲われ そのまま亡くなった。64歳だった。 死因は、心臓・循環器系の発作だということで、急遽放送を中断して 行われた救急隊員の懸命な措置も報われなかった。 フランチェスコ・スコーリオ氏は、1972年にレッジーナのユースチー ムで監督としてのキャリアをスタートさせると、その後26年間に渡っ てイタリアのクラブを指揮し、特に88年にジェノアを率いてセリエB優 勝を果たし、その後A残留を決めたことで評価が高い。 98年にアフリカのチュニジアの代表監督に就任すると、同国を2000年 のアフリカ・ネーションズカップで4位に導いた。その後も同じアフリ カのリビアや、イタリアのジェノア、ナポリの監督なども務めあげ、 実に30年以上に渡って監督業一筋を務め上げた人物である。 当時、番組内でスコーリオ氏は、現ジェノアの会長である、エンリコ ・プレツィオージ氏と激しい議論を交わしていた最中であったという。 当のプレツィオージ氏は、「我々の討論は激しいものだったが、あく まで理性の範囲内だった。どちらもお互いを攻撃したわけではない」 と強調した。 サッカーに関係なく、TV番組の途中で出演者が突然倒れて死亡してし まうというのは、大変ショッキングなニュースだ。 決して大きなチームを率いたわけではない。しかしこのような弱小チ ームを好んで選ぶ監督も欧州には大勢おり、スコーリオ氏もイタリア では知らぬ人のいない有名な人物であった。彼のような叩き上げの監 督をこのような形で失ってしまったイタリアサッカー界の損失は大き い。 「プロフェッサー(教授)」の愛称で親しまれていた彼は、メッシー ナの市営スタジアムにその名を残すこととなった。 心からご冥福をお祈りしたい。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ プレミア、セリエで早くも独走態勢開始か? ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 今週、セリエAでは今季初のビッグマッチといえる、ユベントスvsイン テルの試合が行われ、同じくプレミアでは、去年の覇者であるチェル シーと、欧州チャンピオンのリバプールとの試合が開催された。 好ゲームが期待された両試合だが、結果的には前者が2:0、後者に至っ ては1:4という大差によって、ユベントスとチェルシーの首位チーム同 士が勝利を収めた。 これによってますます独走態勢を強めた両チーム。今季もまだ始まっ たばかりだというのに、ユベントスは2位ミランに5ポイント差、チェ ルシーは早くも9ポイントの差をつけてしまった。 確かに何かを言うには少々早すぎるが、数試合を経て、決して運だけ ではない底力の違いを見せ付けられている感があるのも事実だ。 両チームに共通しているのは、とにかく堅固な守備。ここまでで、 チェルシーが得点16に対し失点は2。ユベントスは同じく12に対し失点 はわずか1である。 インテル、リバプールなどの強豪クラブと対決したことで今季初の試 金石とも言えた試合だったが、互いにまったく危なげなく勝利を収め た。その完璧な試合内容は、他チームの関係者に早くも「もう今年は 決まりなんじゃないか・・」と思わせるには十分であった。 プレミア優勝の経験が2度しかないチェルシーはデータが少ないため何 とも言えないのだが、ちなみにユベントスに関して言えば、開幕5連勝 を達成した年の優勝率は100%。今年は既に6連勝を達成している。 果たして、どうなることか。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ レバークーゼンのノボトニー 金銭トラブルで退団へ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ レバークーゼンのキャプテンで、ドイツ代表の経験もあるイエンス・ ノボトニーの同クラブからの退団が決定的となった。 その原因は、現在4度目のじん帯断裂で戦列を離れているノボトニー本 人が、試合に出られない期間の報酬について、法律で定められている6 週間を超えて支払うことを要求して裁判を起こしたことによる。 ノボトニーは既に、2002年に契約を延長した際の手付け金1020万ユー ロ(約14億円)にかかる税金の負担をめぐってもレバークーゼンを訴 えており、二度に渡って訴えられたクラブ側は「ノボトニーとの信頼 関係が壊れた。彼とこの先歩みを共にすることは不可能だ」と発表し た。 賃金不払いに関する訴えは既に退けられているものの、両者にとって 何ともいえない後味の悪い結果となってしまった。 確かにお金は非常に大事な要素であり、「サッカーと金を結びつける な」なんてことを言うつもりは毛頭ない。 詳細は分からないので何とも言えないが、しかしこのノボトニーの訴 えは、少々的外れのような気がする。 少し前、ローマのトンマージが、イタリアサッカー選手の最低賃金で ある月給20万円を自ら提案したり、元ミランのレドンドが怪我をして いた期間の給料数億円を全額返還するなどとは大違いだ。 しかも彼は契約が満了する2008年の6月末までは、年4億6000万円の報 酬を受け取ることが可能だという。トレーニング場などの施設の利用 や、トレーナーやドクターを訪れることも自由で、出来ないのはただ 「試合に出る」ことだけ。クラブ側はそこまでしてでも彼を排除した かったのだ。 いわば、「働かないのに年4億6000万円」を手にすることになるノボト ニー。これをラッキーと感じるのか、最高の屈辱と感じるのか。 これに対する見解は様々であろうが、個人的には「そんな給料なんて いらねぇよ!」と全額返金するくらいの「漢」を見せてもらいたいも のだと思う。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〈その他のニュース〉 ・オランダ戦を前に、チェコ代表にバロシュが復帰 ・フランス代表、アンリに続きトレゼゲも負傷欠場 ・モナコのチェバントンがウルグアイ代表を辞退 ・ゴール判定技術、日本で再テスト ・ファーディナンド「ロイ・キーンのいないマンUなど想像もできない」 ・オーウェン「もう国外には行かない」 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ==================================================================== 内容に関して、毎回慎重な検討を行っておりますが その真偽に関しては免責でお願いいたします。申し訳ございません。 本文の無断転載は禁止です。 ホームページアドレス http://www7a.biglobe.ne.jp/~eurofootball ご意見、ご要望、ご指摘、お怒り、何でもお待ちしております。 craziest2004jp@yahoo.co.jp メルマガの購読・停止はこちらにお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0000147736.htm http://www.melma.com/mag/54/m00131654/ ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ Copyright (C) 2005 EURO FOOTBALL. All Rights Reserved.


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