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EURO FOOTBALL #73 (2005/11/26)
2005/1/27 創刊
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┗1、今週のニュース
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1、今週のニュース
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クラシコでバルサ大勝 マドリーのサポーターから賞賛の拍手
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先週末行われたレアル・マドリーvsバルセロナの「クラシコ」は、予
想外の結末となった。アウェイのバルサがレアルを完膚なきまでに叩
きのめし、0-3の大勝を収めたのである。
とにかく、ロナウジーニョに尽きた。「リトル・ロナウド」と言われ
たブラジルの天才は、自身も尊敬する存在と公言するそのロナウドを
完全に脇に追いやる大活躍だった。
前半、エトーの人間離れした反転の早さから1点目を奪ったバルサは、
そのままマドリーに何もさせない。この試合の両者は、世界を代表す
るスーパースター軍団の対決ではなく、ある絶大なる強さを誇るクラ
ブと、平凡なクラブとの試合に過ぎなかった。
左サイドで自由なスペースを得たロナウジーニョが、持ち前のスピー
ドと巧みなテクニックで59分に追加点を奪う。静まり返るスタンド。
78分にまったく同じような形で決定的な3点目を奪われたマドリーの
サポーターは、しばしの静寂の後、彼に賛辞のスタンディングオベー
ションを贈った。
筆者個人としても、クラシコで敵チームに拍手を送る光景など見たこ
とがないし、今後二度と見られないかもしれない。
「戦争」とも称されるこの対決において、これはそのくらい「ありえ
ない」ことなのだ。
ロナウジーニョという選手は、間違いなく今絶好調だろう。しかしそ
れだけではない。彼が出ている試合を見続けていると、彼が毎試合進
化していることが分かる。前の試合でミスをしたところを確実に、そ
して信じられないような方法で修正してくる。見たこともないフェイ
ントを毎試合のように披露してくれる。
もはやただ「うまい」だけではない、「凄まじい」選手へと昇華して
しまった感すらある。
「魔法使い」のあだ名を持つ彼はまだ25歳。これからどんな魔法を我
々に見せてくれるのだろうか。
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CL第5節 出場チームがほぼ確定 未だ混戦のグループも
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今週、チャンピオンズ・リーグ・1次リーグの第5節が行われた。
今節、特徴的だったのはイタリア勢の活躍。
ユベントスは、イブラヒモビッチを出場停止で欠いたものの、代わり
に久々のスタメン出場となったデル・ピエロが決勝点を獲得。相変わ
らずの手堅い1-0での勝利を勝ち取った。
そして、圧倒的な試合を展開したのはミランとインテル。互いに4-0の
大勝を収め、インテルのアドリアーノは不調を払拭するハットトリッ
クの活躍を見せる。
そして、それ以上に爆発したのがミランのシェフチェンコ。こちらは
1人で4得点を挙げる快挙。1試合4得点は、CL史上5人目。アウェイでの
達成は史上初めてとなる。
第5節を終え、決勝トーナメント進出を決めたクラブは以下の通り。
バイエルン
ユベントス
アーセナル
アヤックス
バルセロナ
リヨン
レアル・マドリー
リバプール
チェルシー
インテル
結果だけを見ると、かなり順当な強豪チームが残った印象。
ただし、まだ1チームも決まっていない組もある。特に注目なのは、5
節を終えても未だ全チームにチャンスのあるグループD。
組み合わせ結果発表後、最も恵まれている組とも言われたマンUだが、
現在3位と思わぬ苦戦を強いられている。最終節、アウェイでのベン
フィカ戦の結果によっては、まさかの1次リーグ敗退となる。
そして、同じく3チームにチャンスのあるグループEは、勝ち点8で並
ぶミランとシャルケの最終戦に俄然注目が集まる。
CL1次リーグ最終戦は、12/6,7。
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往年の名選手 ジョージ・ベスト氏死去
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元北アイルランド代表で、マンチェスター・ユナイテッドで絶大な
人気を誇った名選手、ジョージ・ベスト氏が亡くなった。享年59歳
だった。
彼の伝説は、マンチェスターと共にある。60年代、同じく伝説的な
選手であるボビー・チャールトンらと共にマンU全盛期を担った。
ポジションは主にウィングで、「伝説のドリブラー」と称えられる。
そのプレイスタイルはとにかく格好がよかったそうで、野性的、か
つ甘いマスクから性別を問わず、当時から絶大な人気を誇った。俳
優や歌手と同じくらいもてはやされた、一番最初のサッカー選手と
も言われている。
1967-68シーズンに、クラブ史上初のチャンピオンズ・カップ(当時)
優勝をもたらし、同年にバロンドールを受賞。名実共に世界のトッ
ププレイヤーとなった。マンUの背番号「7」が特別な意味を持つよ
うになったのは彼がきっかけであった。
日本では、タレントの明石家さんまさんが大ファンだということで
も有名。
しかし、一方で私生活では様々なトラブルを抱えていた。元々決し
て素行のよい選手ではなく、その生意気で、しかし人間臭い人柄も
人気の要因のひとつであった彼。警官を殴って捕まったこともあっ
た。
そして、何より彼と周囲の人間を苦しめたのが、彼のアルコール依
存症だった。一日中、酒の臭いをプンプンと漂わせていたことは有
名な話で、一時は断つことも出来ていたようだが、結局それが彼の
寿命を縮める結果となってしまった。
彼のことを未だに「イングランドが生んだ最高の選手」と評する人
は多い。短く、しかしとてつもなく太く生きた「伝説のドリブラー」。
謹んでご冥福をお祈りしたい。
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