#75 マンU散る CL一次予選が終了 ベスト16が決定ほか




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ EURO FOOTBALL #75 (2005/12/11)     2005/1/27 創刊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────────┐ □■ トピックス □■ ● ┗1、今週のニュース −マンU散る CL一次予選が終了 ベスト16が決定 −W杯の組み合わせが決定 日本は「死の組」に −R・マドリー 遂にルシェンブルゴを解任 −男の決断… アルベルティーニ、シメオネが現役を引退 □■□■□■□■□■□ ────────────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1、今週のニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ マンU散る CL一次予選が終了 ベスト16が決定 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 今週、CLの一次予選が終了し、遂にベスト16が決定した。結果は以下 の通り。 一位通過  ユベントス  アーセナル  バルセロナ  リヨン  ミラン  ビジャレアル  リバプール  インテル 二位通過  バイエルン  アヤックス  ブレーメン  ベンフィカ  PSV  レアル・マドリー  チェルシー  レンジャーズ 妥当なところが出揃ったともいえるが、健闘が光ったのはレンジャー ズ、ベンフィカ、ビジャレアルら復活の「古豪」クラブだろうか。 逆にまさかの1次リーグ敗退を、しかも最下位で喫したのはイングラン ドの「赤い悪魔」ことマンUと、前々回王者のポルト。 特にマンUは、他の3チームがビジャレアル、ベンフィカ、リールという 比較的恵まれた組み合わせと言われていたにもかかわらずの結果だ。 しかし、試合を見ていても、マンUはCLの決勝トーナメントに行くべきレ ベルを保持できていないことも事実。ここ数年で、ベッカムの離脱、ス ールシャールの長引く怪我、そしてチームの柱ロイ・キーンの退団など ゴタゴタが続き、選手達も精神的な安息を得られなかったか。 安定した強さを見せていたのは、ユベントスとバルセロナ。この2チーム はどこのクラブも最も当たりたくないと思うところだろう。 そして、プレミアでは苦戦しているアーセナルが、5勝1分というダント ツの成績で一位抜け。フランス王者のリヨンも、同組にマドリーを擁し ながらも同じ成績での首位通過を果たしている。ミランを最後まで苦し めた試合巧者のPSVと共に、この辺りも決して侮れないところだ。 決勝トーナメントの開始は2月。少し期間は空くが、今から待ち遠しい。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ W杯の組み合わせが決定 日本は「死の組」に ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 2006年、ドイツで行われるW杯の組み合わせ抽選会が、日本時間の10日未 明に行われた。各組の結果は以下の通り。 グループ A グループ B  ドイツ イングランド  コスタリカ パラグアイ  ポーランド トリニダード・トバゴ  エクアドル スウェーデン グループ C グループ D アルゼンチン メキシコ コートジボワール イラン セルビア・モンテネグロ アンゴラ オランダ ポルトガル グループ E グループ F イタリア ブラジル ガーナ クロアチア アメリカ オーストラリア チェコ 日本 グループ G グループ H フランス スペイン スイス ウクライナ 韓国 チュニジア トーゴ サウジアラビア まず気になるのは、やはり我が国日本だが、日本人であるという偏見を 捨てて客観的に見ても、かなり難しいグループに入ったと言えるだろう。 圧倒的な支持を集めての優勝候補筆頭であるブラジルをはじめ、非常に タフなフィジカルとメンタルを併せ持つクロアチア、ウルグアイを破っ て念願のW杯出場を果たしたオーストラリア。全てのチームが自力では日 本より上だといって良いだろう。 2002年の日韓W杯は両国にとってお祭りだったといってよい。今回のドイ ツでこそその真価が問われることになる。 そして他のグループを見てみると、まず目を引くのは「考えうる最高の ‘くじ運’」を引き当てた開催国のドイツ。なぜか、W杯の開催国は毎回 「不思議な力」でクジ運に恵まれる。 また、最も厳しい組と言えるのは、ブラジルを抑えて南米予選で一番乗 りを果たしたアルゼンチン、チェルシーのドログバ率いるコートジボワ ール、‘特別枠’のセルビア・モンテネグロに、今度こそはの決意も固 い、メンバーだけなら世界一のオランダが入ったグループC。ここは、ど のグループよりも険しい戦いになることは間違いないだろう。 以下に、抽選会を終えての関係者の声を抜粋する。 ドイツ代表 クリンスマン監督 「大満足だ。もっと悪くなる可能性もあった。どのチームも軽視しては いけないが、最大のライバルはポーランドだろう。決勝トーナメント進 出に関しては、楽観視している」 イングランド代表 エリクソン監督 「正直、運は良かった方だろう。しかし、決して楽ではない。オランダ とオーストラリアを避けることは出来たが、我々はスウェーデンにずっ と勝っていない。何とかしてグループ首位を確保したい」 オランダ代表 ファン・バステン監督 「面白いグループだ。アルゼンチンは最高の相手だし、初戦のコートジ ボワールは注意しなければならない。どちらにしろ、我々の目標は世界 一になることだ」 イタリア代表 リッピ監督 「我々にとっては恵まれたグループだと言っていいだろう。相手チーム のうち2つはFIFAランキングが上だが、我々が劣るとは感じていない。グ ループ1位になってブラジルとの対戦を避けたい」 ポルトガル代表 フィーゴ 「いいグループだと思う。ただし、こういう大きな大会では、どんな相 手でも軽視してはいけない」 ブラジル代表 ロナウド 「2002年(中国、トルコ、コスタリカと同グループ)に比べたら、難し いグループと言えるかもしれないね。サッカーでは何が起こるか分から ないから。それにしても、グループCにならないだけ良かったよ。あそこ は厳しすぎるね」 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ R・マドリー 遂にルシェンブルゴを解任 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 今シーズン、不振を極めてきたR・マドリーのヴァンデルレイ・ルシェン ブルゴ監督が、その責任を問われる形で解任された。 正確には、監督本人の希望による退任のようだが、就任して一年にも満 たない形での結果となってしまった。 今年のマドリーは、CLでこそ(二位ではあるが)早めに通過を決めたも のの、リーガでは現在首位のバルセロナから6ポイント差の6位と低迷。 今のバルサがあまりにも強すぎることを差し引いても、マドリニスタが 満足できる内容ではなかった。 どのクラブでも当然だが、このR・マドリーでは特に監督は絶対的な権限 を持っており、監督に逆らうことなど言語道断と言われるほど規律が厳 しい。 このルシェンブルゴ監督も選手から非難を浴びることは少なかったが、 サポーターはこの結果をキラ星のごときスター選手達ではなく、監督の 起用法にあると考えているようで、特に最近、納得のいかない選手交替 時などには激しいブーイングが鳴り響いた。 恐らく、ルシェンブルゴに本当の決心をさせたのは、ホームでバルセロ ナに0-3と完敗したときだろう。あの日は、敵のロナウジーニョにマドリ ニスタから拍手が送られるなど、マドリーの関係者にとっては耐えられ ないほどの屈辱となった。 後任は、二部チームを率いていたロペス・カロ氏。ただしこれは暫定的 なもので、来季からは大物監督の就任が噂されている。 ちなみに、同じくテクニカル・ディレクターを務めていた、アリゴ・ サッキもマドリーを去ることを決めた。 理由は「個人的なもの」だそうで、例のホームでバルセロナに大敗を喫 した試合の二週間以上も前にその意思をペレス会長に伝えていたという。 これで、マドリーが今季良い結果を残すことは難しくなったと言えるか もしれない。これ以上チームが崩壊しないことを祈りたい。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 男の決断… アルベルティーニ、シメオネが現役を引退 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 今週、サッカー界に一時代を築いた二人のベテランが、相次いで現役引 退を表明した。 一人は、イタリア人のデメトリオ・アルベルティーニ。マルディーニら と共にミランの黄金期を担ったMFは、実に14シーズンをミラノで過ごし たものの、実力の衰えから無念の解雇。もし彼が今もミランに残ってい たなら、マルディーニと同じようにその背番号「4」は永久欠番になって いたことだろう。 忘れることが出来ないのは、彼がラツィオに移籍したシーズン、ミラン のホームサン・シーロでのミランvsラツィオ戦だ。 事情を良く知っているミランサポーターは、その日に限ってチームの横 断幕を外し、代わりに「デミ、家におかえり」というメッセージを高々 と掲げた。 敵として乗り込んできたはずのアルベルティーニは、涙を止めることが 出来ず、とても美しいシーンだった。 その後、バルセロナへと移籍するものの1シーズンで退団し、今季はプレ ーをしていなかった。 最後まで諦めなかった男の、ボロボロになっての引き際だ。 そしてもう一人は、元アルゼンチン代表のシメオネ。激しいプレースタ イルとタフさが特徴で、現在は母国アルゼンチンのクラブにいるが、イ タリアでの活躍が記憶に残る方が多いだろう。 インテルやラツィオで一線を張っていたシメオネは、決して華麗なテク ニックを有するわけではないが、とにかく堅実なプレイと持ち前のタフ ネスで、チームになくてはならない存在となった。 特に、1998年のフランスW杯でベッカムを退場させたことでも有名だが、 あのプレイが正に彼の、そしてアルゼンチンサッカーの一端である狡猾 さを象徴していると言えるだろう。 引退後は監督を目指すというシメオネ。そのための勉強はもう既に始め ているという。 いつか必ず来るものとはいえ、やはりこのような思い出深い選手達の引 退と言うのは、何とも言えない寂しさが募るものだ。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〈その他のニュース〉 ・五輪サッカー、オーバーエイジ枠を廃止へ ・過去11戦負けなしのミラン有利か? ミラノダービーは日曜日 ・ボルシアMGのエウベルが退団 ・W杯ドイツ大会優勝国賞金は約23億円 ・FIFA、W杯ではマイクロチップ入りボールは使用せず ・FIFA、国歌演奏の継続を決定 ・バイエルン戦前の衝突で刺されたファンが病院で死亡 ・ジョージ・ベスト氏の葬儀が行われる ・ナポリのサポーター26名を逮捕 ・コロンビアでサッカー賭博事件が発生 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ==================================================================== 内容に関して、毎回慎重な検討を行っておりますが その真偽に関しては免責でお願いいたします。申し訳ございません。 本文の無断転載は禁止です。 ホームページアドレス http://www7a.biglobe.ne.jp/~eurofootball ご意見、ご要望、ご指摘、お怒り、何でもお待ちしております。 craziest2004jp@yahoo.co.jp メルマガの購読・停止はこちらにお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0000147736.htm http://www.melma.com/backnumber_131654/ 以下へ空メールを送ることでもご登録できます。 sub-131654@mc.melma.com ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ Copyright (C) 2005 EURO FOOTBALL. 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