#77 2年連続 FIFA最優秀選手はロナウジーニョにほか




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ EURO FOOTBALL #77 (2005/12/24)     2005/1/27 創刊 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ────────────────────────────────┐ □■ トピックス □■ ● ┣1、今週のニュース ┃ −2年連続 FIFA最優秀選手はロナウジーニョに ┃ −イタリアで話題沸騰 ピルロの「新型FK」とは? ┃ −まもなく、冬の移籍市場が始動 ┃ ┗2、お知らせ □■□■□■□■□■□ ────────────────────────────────┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1、今週のニュース ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 2年連続 FIFA最優秀選手はロナウジーニョに ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 1991年、ローター・マテウスの初受賞から始まったFIFA最優秀選手賞は、 先日発表されたバロンドールに続いて、バルセロナのロナウジーニョが 受賞した。 2年連続の受賞は、同じブラジル人のロナウドに続いて2人目。また、バ ロンドールとの同時受賞は、現オランダ代表監督のマルコ・ファンバス テン、ロベルト・バッジョ、ジョージ・ウェア、ロナウド(2回)、ジダ ン、リバウドに続く。 この錚々たるメンバーに名前を連ねるだけでも素晴らしいことだし、確 かに彼の活躍と技量はこの栄誉に値するだろう。 現在、クラブは新記録となるリーグ13連勝という破竹の勢いで、今も尚 それを更新し続けている。実質、今のバルセロナは「欧州最強」といっ ても言い過ぎではない。マドリーの不振が囁かれており確かにそれは紛 れもない事実だが、今のバルサが「あまりにも強すぎる」のもまた事実 だ。彼らを止めることが出来るクラブが果たして現れるであろうか。 1980年生まれの彼はまだ25歳。これから、まだまだ我々の目を楽しませ てくれることだろう。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ イタリアで話題沸騰 ピルロの「新型FK」とは? ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 当代きってのフリーキックの名手といえば誰だろうか。ベッカム?ミハ イロビッチ?デル・ピエロ?または中村俊輔? 誰が一番であるかは別として、彼らに共通しているのは「従来型」のフ リーキックの名手であるということだ。 技術的に言えば、インステップからインフロントの間で、当てる場所を 微妙に変えて蹴るキックの正確性を極限まで極めた形が彼らのFKなので ある。 しかし、今そのFKを根底から揺るがすような「新型」のFKがイタリアを はじめとした欧州で話題になっている。 その使い手とは、ミランに所属するMFアレッサンドロ・ピルロ。彼は今 季、この新型FKで少なくとも5点を叩き出している。 このFKの特徴は、まずボールが全くの無回転であるということ。ベッカ ムやミハイロビッチのFKをスローで見るとかなりの回転がかかっており、 それがあの正確な軌道を描く要因となっていることが分かる。 しかし「新型」はまったくの無回転。ゴール前までまるでゆらゆらと揺 らめくように飛び、キーパーの前で突如として縦方向に「ガクンッ」と 落ちるのが特徴だ。 このFKを蹴られたキーパーのうち、実に4人までは一歩も動くことが出来 ず、残る一人もよもやプロとは思えない不恰好な動きで反応するのが精 一杯だった。 実は、このFKの原型を作ったのは、フランスのリヨンに所属するブラジ ル人で、これまたFKの名手といわれるジュニーニョであり、ピルロ自身 もそれを認めている。 現在までのところでこのFKについて分かっているのは、  1:足の中指から小指までの3本の指が関連している  2:ボールの空気穴に秘密がある  3:ボールのメーカーによって、まったく軌道が変わる  (ミランが契約しているメーカーのボールは特に変化が激しいらしい) ということだけ。それ以上は「企業秘密」だそうだ。 信じられない軌跡を描くこのFKをまだご覧になったことがない方がいれ ば、是非その目で確認していただきたい。 しかし、こういったことを目にすると、サッカーというのは未だに進化 を続けているのだと改めて驚く。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ まもなく、冬の移籍市場が始動 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 早いもので、各国リーグも前半戦を終了。プレミアを除く主要リーグは 短いクリスマス休暇に入った。 チェルシー、バイエルン、ユベントス、そしてバルセロナの各クラブが 独走を続け既に大勢が決したかにも思える欧州4大リーグだが、来月には 冬の移籍市場がやってくる。 この期間で果たしてどれだけの選手が動くのか。予想も含めて展開して みたい。 まず、決まっている選手から。先日日本で行われた世界クラブ選手権で 優勝したサンパウロに所属する、シシーニョのマドリー入りがつい先日 発表された。 シシーニョは攻撃的な右サイドバックで、あのカフーの後継者という評 判が名高い。実際、豊富な上下運動と正確なクロスは正にカフーそっく り。いくらスタミナ豊富とはいえ、いい加減歳を取ってきたカフーの代 役となることはほぼ間違いないだろう。マドリーでは、不動の右サイド バックのサルガドの控えとなるか。 他に、決定済みでめぼしいところといえば、バレンシアで出番のないマ ルコ・ディ・バイオのモナコへの移籍。ユベントスで活躍していたFWは、 新天地のバレンシアで、チームの成績と同じように苦しんでいるようだ。 彼にとっていい転機となるか。 また、噂が絶えないといえば、バイエルンのバラック、アーセナルのア ンリ、そしてローマのカッサーノらか。 彼らが今冬の移籍市場で動く可能性はないものの、全員に共通している のは、現在所属するクラブとの契約延長を拒んでいるという点。 バラックは来季からのマドリー行きが濃厚と言われており、バイエルン の会長ルンメニゲ氏もその点は否定していない。実際、スペインが大好 きだという彼は、自分の子供達にもスペイン風の名前をつけるほどだ。 アンリはといえば、あれだけの強さを誇った「ガンナーズ」のここ最近 の低迷、中盤で恐るべき存在感を放っていたビエラの放出などで、クラ ブへの信頼感を喪失。来季以降のサインを頑なに拒み続けている。 そこに目をつけたのが、バルサだ。ロナウジーニョが「アンリは世界最 高のFW。最も一緒にやりたい選手」と言って誘えば、ラポルタ会長は、 「どんな手を尽くしてでもアンリを獲る」と息巻く。 この「無冠の帝王」の行く先は、はたして何処になるのか? 上の2人とは異なる理由で移籍市場に名前が上がっているのが、ローマの カッサーノ。彼は、監督との不仲や素行の悪さ、契約でのトラブルなどが 重なって今季ほとんど試合に出ていない。 しかし、実力は既に折り紙つき。彼自身が敬愛するというカペッロ率い るユベントスをはじめ、マドリー、インテルなどが移籍先の候補として 上げられている。 まもなく始まる後半戦と共に、この移籍市場も目が離せない。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 〈その他のニュース〉 ・サンパウロがリヴァプールを下して優勝=世界クラブ選手権 ・バイエルン、GKカーンと2年の契約延長 ・ボルフスブルク、ファッハ監督を解任 ・ブレーメンがウミトを放出 ・アフリカ選手権にエシアン、クフォーも参加 ・FIFA会長が外国籍選手の起用過多でチェルシーを批判 ・レアルのウッドゲイトが賭けで約3000万円の損 ・ヴェンゲル監督、アンリの処遇に関してバルセロナを批判 ・フィオレンティーナのトーニ「バルセロナならすぐにでも行きたい」 ・レバークーゼン、ノボトニーが復帰へ ・ディ・カーニオはファシスト式敬礼に固執 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2、お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2005年の配信は今号で最後となります。今年一年間、ご購読くださり誠 にありがとうございました。 次号は、欧州リーグが再開する1月の第2週の予定です。 何卒よろしくお願いいたします。 皆様、良いお年をお迎えください。 ==================================================================== 内容に関して、毎回慎重な検討を行っておりますが その真偽に関しては免責でお願いいたします。申し訳ございません。 本文の無断転載は禁止です。 ホームページアドレス http://www7a.biglobe.ne.jp/~eurofootball ご意見、ご要望、ご指摘、お怒り、何でもお待ちしております。 craziest2004jp@yahoo.co.jp メルマガの購読・停止はこちらにお願いいたします。 http://www.mag2.com/m/0000147736.htm http://www.melma.com/backnumber_131654/ 以下へ空メールを送ることでもご登録できます。 sub-131654@mc.melma.com ╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋╋ Copyright (C) 2005 EURO FOOTBALL. All Rights Reserved.


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